BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2017.04.01 / Vol.05

    オフロード走行

CREDIT

成田モトクロスコースで行ったダート初走行の興奮も冷めやまぬ中、ついにモトクロスコースを走るチャンスに恵まれました! そのコースとは千葉県富津市の富津SSランドです。このコースは、モトクロス国際A級のライダーが練習にくる本気度の高いコースと初心者やミニモトクロッサーなどが気軽に走れるミニコースの2本のコースを備えた立派なコースです。ジャイロアップで、初めてモトクロスコースを走ります! どうなることやら...。

マシンは前回同様、フロントにはブロックパターンタイヤ、リヤタイヤには極太のバギータイヤ仕様!

ダート走行仕様ジャイロアップ
まるで日本では無いような広々としたロケーションの広がる富津SSランドを背に堂々とした存在感を放つジャイロアップ。フロントタイヤのブロックパーン化とリヤトレッドを80mm広げ幅広リヤホイールと極太バギータイヤに変更(スパンキー製パーツ)しているだけでノーマルの大人しさからワイルドなマシンに変貌!
リアタイヤ
フロントタイヤ

成田モトクロスコースのフラットダート走行で得た経験とデータ(?)を基に、千葉県富津市にある"富津SSランド"で本格的なモトクロスコースの試走を行いました。このコースは、ジャイロアップでのひとつの目標としている「スクータークロス」が開催されているコースで、練習するには最高の場所です。しかも、ラッキーなことに平日に走りにこられたのでミニコースと本コースは自分以外の走行者なしの貸切状態! 誰の邪魔にもならずにじっくりと試走が行えます! トランポからマシンを降ろし、ガソリンを補給して暖気運転を行います。いつもながら始動性は良好で、セル1発でジャイロアップの2ストエンジンは目を覚まします。

前回、成田モトクロスコースのフラットダートを走行した後、軽く洗車をしただけでそのままの放置プレー状態であったジャイロアップは、保安部品類の取り外しやテーピング処理は成田の時のままですので、今回はテーピング作業の手間が省けました(笑)。
早速、コースイン。この富津のコースは、路面がサンドであるところが多いためパワーが食われ、アンダーパワーのジャイロアップにはかなり走り難いと想像していたのですが、リヤの太いタイヤのおかげでタイヤが砂に食われることもなく、砂の上を適度にスリップしながら走れるので思っていたよりも楽しく走れます。低速トルクが充分あるジャイロアップでは、ミニコースの短いストレートでのストップ&ゴーでも速度を乗せ易い(と言っても遅いですが...)ですし、速度をなるべく落とさないようにコーナーに設置されているバンクを利用して、リヤタイヤを滑らせてバンクに当てるようなイメージで走ると気持ちよくコーナーを走り抜けられます。(実際には、リヤタイヤはたいしてスライドしていませんが...)

バンクを使って曲がりたい
最初は、バンクを使いたくてもどうしても恐怖心から思い切ってバンクに近づくことができない...。早くストレートスピードを上げられるようになりたい!
ラインがインに入ってる
中途半端なバンク走行のため、コーナーの立ち上がりでは速度が失速してラインが狙ったよりもイン側に入ってしまう...。

ジャンプにも果敢に挑戦!! が、しかしその代償が...。でっ、でも、問題ありません!(汗)

S字カーブ多いセッション
細かい切り返しのSが続くセクションでは、ジャイロアップをコントロールしきれずにコースアウトしかけることも...。
コーナーの立ちあがり
コーナーの立ち上がりでスロットルを開けていくと、リヤがギャップによって左右に吹っ飛ぶことも...。
アウトに広がる
早くインにつきたいのだが、コントロールしきれていないため、どんどんアウト側に膨らむ。そのため、次のコーナーにはインに早く付き過ぎてしまい走りのリズムはメチャクチャ...。

ジャイロアップでのコース走行に慣れてきた頃、それまで走っていた方法とちょっと違った走りをしてみたいと思ってしまうのは、ライダーの性(さが)ですよね!? そこで手始めに誰もが思いつくジャンプに挑戦しました! もちろん、ジャンプと言ってもモトクロスのそれとは違い、空中に浮き上がるのではなく"地面から若干離れる程度"のものです。それでも、車重が重くてアンダーパワーのジャイロアップにとっては大挑戦となるのです!
ストレートで稼いだスピードを殺さないように、コーナーではコースアウトギリギリのバンクを使って、ストレートでさらに加速してジャンプ台にフロントフォークを押し付けるようにして駆け上がり、フルスロットルのまま一気に飛び出す...。「ちょっと浮いたかもしれない!」と思った瞬間に"ガシャン!"という何かが壊れたんじゃないかと思うくらいにぎやかな音と共に着地。前後のサスペンションは見事にボトムして底付き状態! かなりの衝撃が身体に襲いかかるが、涼しい顔をしてそのままコースを走り続ける。次に待ち構えるのはウオッシュボード。細かく小さい山が7〜8個連続しているセクションです。ここでもジャンプを試みようと思ったのですが、リズムを崩すととんでもないクラッシュになることがあるため、ここは山のひとつひとつをナメルようにこなしていきます。

ジャイロでウォッシュボード
ウォッシュボードでは無理して山を飛ばずに、スピードを抑え気味にしてひとつひとつ丁寧にナメルようにクリアしていく。スピードを出し過ぎてウォッシュボードに入ると、ジャンプした次に瞬間に2個目の山に突き刺さるのです。。。

タイトで不規則にS字コーナーが連続するセクションでは、身体を思い切りリーンアウトさせてジャイロアップだけを大きくバンクさせて切り返していくと、良いリズムの時は気持ち良く走れ、少しでもリズムを崩すとコースアウトしそうになったりします。コースアウトしかけると、さらにジャイロアップの車体を大きくバンクさせるのですが、何の不安も怖さもないのです。これは、リヤが極太バギータイヤ2本でしっかりと路面を掴んでいることと、バンクさせてハンドルをコジルように切るとブロックパターンのフロントタイヤがしっかりと路面をグリップしているからです(最初はフロントタイヤが滑っていたのですが、走り方を変えてみるとグリップするようになったのです!)。さすがジャイロ! また、リヤの荷重を若干抜いてリヤをスライドぎみにさせると船外機(ボート)のようにリヤがアウト側に逃げていくのです。このため、コーナーの立ち上がりでマシンの向きが早く出口に向くことから、早めにスロットルを全開にすることができ、フル加速状態にしやすくなることもわかりました。

バンクを使えてる?
コースとジャイロアップに慣れてきた後半、コーナーでようやくバンク付近を使ってのコーナリングが出来るようになってきました。
バンクを使ってのコーナリング
立ち上がりのラインをワイドに取れることで速度の低下を最小限に抑えることができるため、走っていても気持ち良くなってきました!

ジャンプに挑戦しながら5周ほど走ったところでピットイン。喉がカラカラで心配していた体力不足も手伝ってジャイロアップから降りると、もうヘロヘロです...。 酷使してしまってちょっと気になっていた足周りを点検してみると、なんとなんと、ジャンプの着地でリヤタイヤにリヤの荷台が当たってしまっていました! バギータイヤに損傷の跡は見られませんでしたが、荷台のフチの塗装が剥がれ若干変形しています。しかしこれぐらいなら、走りに大きく影響はしないだろうし今後予定している宅配ボックスの装着にも問題なさそうですので、とりあえず見なかったことにして(笑)、30分もの長い休憩後に練習を再開しました!

練習はもう充分!? 体力は不十分だけど...。次はスクータークロスに参戦デス!

ジャイロにはやっぱりビールケース?
ジャイロアップに似合う積み荷はやはりビールケース! ということで、編集スタッフが自腹で購入してきてくれたビールケースを積んでみました。確かに似合う!! 出来ることなら、スクータークロスでビールケースを積んで走ってみたいのですが。。。

今回も前回同様、3時間程度(も)練習させてもらいました。一時はどうなることかと心配していたジャイロアップのオフロードコース走行ですが、面白さと楽しさは充分に確認できました。が、速さについては自分の腕では全然お話になりません(笑)。他のジャイロやスクーターが走っていれば、それらと比較して良いところと悪いところを知ることができるかもしれませんが、今回もボッチ練習だったため、イマイチ不安が残ります...。ただ、以前乗らせていただいたジャイロXのスクータークロス仕様のマシン(世田谷のベアさんのお客さまのマシン)よりは、確実に遅かったということだけは確かです。。。とりあえず、他のジャイロシリーズのマシンやフロント2輪のスリーホイラーにだけは負けたく無いと、勝手に闘志を燃やしています!!次回は待ちに待った"スクータークロス"に参戦します! 体力的に自信がないので、一人で走りきる自信がない...。ということで編集部にお願いして助っ人を呼んでいただく予定です。誰が来てくれるのか楽しみです!(助っ人は誰なのかを早く知りたいかたは、BBB.TVの動画をチェックしてみて下さい!)

SPUNKY's

東京都荒川区町屋3−27−12
TEL:03-3810-8198
営業時間:通販専門  [BBB]でも販売中
定休日:毎週月曜日
http://www.spunky-s.com/

ジャイロアップのドレスアップのためにセレクトしたパーツをリリースしているスパンキーズ。HPでは、ジャイロアップ、ジャイロX、ジャイロキャノピーと車種ごとに分かり易くいろいろなパーを掲載している。また、実際にパーツを装着したギャラリーページもあり、パーツの紹介だけではなく装着した時のイメージがしやすいこともありがたい。ちなみに、スパンキーズは通信販売専門ショップとなっている。

BEARせたがや

東京都世田谷区世田谷2-10-11
TEL:03-3429-8181
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週月曜日
http://www.bear-s.com/

今回からお世話になる東京都世田谷区のBearせたがやさん。電動自転車から新車・中古車の海外製スクーターから国産スクーター、さらにビッグバイクまで幅広く面倒を見てくれる"地域に根付いている街のオートバイショップ"。常連さんは、男女を問わず今の若者から昔の若者まで。幅広い年齢層に支持されているのが特徴だ。もちろん飛び込みのお客さんも大歓迎! ちなみに、スクーターでモトクロスを楽しむ"スクータークロス"の事務局でもあり、2016年11月6日(日)に千葉県の富津SSランドで開催される関東スクータークロスの準備で、現在は大忙し中!

株式会社 ヤザワ

東京都品川区南大井5−27−11
TEL:03-5763-0281
営業時間:通販専門  [BBB]でも販売中
http://www.yazawainc.com/

成田モトクロスパーク

千葉県香取郡大栄町津富浦1191−1
定休日:年中無休
走行時間:午前9時〜午後5時
走行料金:大人3,000円/日、小学生以下2,000円/日、女性2,000円/日、子供(50cc)1,000円
洗車場:500円/10分
その他:水洗トイレ完備
http://www.lisa-takano.com/junya/narita.htm

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