BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2017.02.27 / Vol.04

    フラットダート体験走行

CREDIT

前回のワインディングに引き続き、オフロード走行でのジャイロアップのポテンシャルを探るべくテスト走行を行いました。今回はまず、オフロードの手始めとして比較的フラットな未舗装路での走行ということで、フラットダートを求めて成田モトクロスパークへ。このコースで、8の字や身体慣らしで使うウォームアップ場をお借りして、フラットダート体験走行を行ってきました!

フロントタイヤはブロックパターン、リヤタイヤは極太仕様で走る!

ダート走行仕様ジャイロアップ

リヤのトレッドを広げただけのノーマルタイヤでワインディング試乗を行ったジャイロアップから、今回はプチ目標としている"スクータークロス出場"仕様へとリヤタイヤを変更してフラッドダート走行を行いました。
走行前日に世田谷のベアさんで交換していただいたスパンキーさん製ジャイロ用10インチ ツートン アルミホイール バギータイヤ&スペーサー40mmセット(品番155)を装着したマシンは迫力満点! トランポからファイブスターのラダーレールを2本利用して降ろすと、まさにバギーマシンのような迫力のたたずまいです。

トランポから下ろす1
トランポから下ろす2
トランポから下ろす3
ファイブスターラダーレール

リヤにワイドタイヤを装着したおかげで、ラダーレールへ設置しているタイヤ面積が増えてより降ろし易くなりました! ただ難点なのは、この仕様のジャイロを押し引きする時に漏れなく一度はワイドタイヤに自分の足が轢かれてしまうことです...。ちなみに、仕様しているファイブスターのラダーレールにはタイダウンフックが付属しているため、積込み作業中にラダーが外れないようにトランポと繋げておくことが簡単にできます。

ヘッドライト飛散防止
ミラーにもテーピング
ウィンカー・テールランプもテーピング

公道用車両がコースを走る前には、まず保安部品関係を外すことから始めます。具体的にはヘッドライトやウインカー、バックミラー、キャリアなどです。しかし、外す事が難しかったり不都合がある場合には特例として、テーピングを行い走らせてもらうこともできます(コースによって異なる場合もありますので、走行するコースに要確認)。テーピングとは、転倒時等にパーツが破損して、コースに飛び散ることを最小限に抑えるための処置です。パーツが割れてコースに散らばると、タイヤのパンクを誘発したり転倒した時のライダーに危害を加えケガを大きくする等々の危険度が増えるため、それを防止するための処置です。ジャイロアップの場合は、簡単に取り外すことができるパーツであるミラーは外して、ヘッドライトやウインカー、テールランプなどの保安部品に対しては飛散防止のためのテーピングを行いました。
今回、ジャイロアップに施したテーピング箇所は、ヘッドライト、前後ウインカー、テールランプ、ナンバー灯、バックミラー(ちなみにバックミラーは、取り外して走行しました)。まれに常時点灯ヘッドライトの場合、ガムテープが溶けてしまうことがあるので時々チェックが必要です。

人もマシンも準備万端!いよいよ初めてのダート走行!

ジャイロアップでダート走行01

約20年前の懐かしいモトクロスウェアに着替え(笑)、簡単なストレッチを行ったあと、いよいよジャイロアップのダートデビューです!最初は、大きく外周を走りジャイロアップのサスペンションやエンジン、タイヤのウォームアップを行います。右回りと左回りのオーバル走行を10分程度行い、路面状況の確認も行います。路面は、見た感じは"フラット"で走り易そうだと思っていましたが、実際にジャイロアップで走ると意外と見た目通りのフラットではなかったのです! モトクロスマシンのような大きなタイヤと充分なサスペンションストロークのマシンであれば、このくらいの路面なら"フラット路面"なのでしょうが、こちらのマシンはタイヤ径が前後とも10インチと小径。さらにサスストロークはアスファルト路面でも"もう少し欲しい"と思ってしまうくらいの量しかないため、見た目がフラットなこの路面でもジャイロアップにとっては、凸凹道以外の何物でもありません(笑)。外周を少し回っただけでも、身体に大きくショックが伝わり、足と腕(肘)を補助的なサスペンションにしてみても無駄な抵抗...。路面からのショックがダイレクトに身体に伝わり、ハンドルを握る手の握力がどんどん消費(?)されていき、ひどいときには手をハンドルから離してしまう場面も! 「こんなんで本当にモトクロスコースを走れるのだろうか?」と頭の中は疑問符だらけ(笑)。

ジャイロアップでダート走行02
ジャイロアップでダート走行03

しかし、慣れとは恐ろしいもので30分もこのフラットダートを走っていると楽しくなってきてしまうんです! わざわざキャップの大きい路面を走ってみたり、ジャンプ台(?)を乗り越えて(飛べませんので...)みたりと。。。身体もジャイロアップもこのコースに慣れてきたころ、8の字練習用に置いてある古タイヤをいくつか等間隔に並べて、8の字+スラローム的なコースを作り細かい切り返しの練習を行いました。今までのオーバル走行ではコーナリングスピードをあまり落とさずに走っていたのですが、今度はコーナーでの倒し込みのタイミングを作るためにしっかりとブレーキングを行い、リズムを作って切り返していく練習です。

ジャイロアップでダート走行04
いろいろなポジションに座ってみたりスタンディングしたり、リーンアウトやリーンウイズなどのコーナリング姿勢を試したりして、最初はおっかなびっくりのライディングでした。少しでもコツを掴んでくると、急に楽しい乗り物に変身します。コースに並べた古タイヤの間隔を短くしてのスラロームが楽しいですが、かなり疲れます!

ブレーキングは、オンロードマシンのようにフロントブレーキで減速するのではなく、オフロードマシンのようにリヤブレーキもしっかり使った方が速度を落としやすいことが分かりました。ジャイロアップは、リヤタイヤへの荷重が大きいためか(もしくは極太リヤタイヤの抵抗が大きいためか)、フロントブレーキを使わなくてもリヤブレーキだけでもしっかりと減速はします。ですが、リヤブレーキだけでは車体姿勢がストレートと同じか後ろ寄りになるため曲がるためのきっかけが作れません。そこで、ブレーキングの最後にフロントブレーキを効かせて、フロント側をノーズダイブさせる(実際には構造上、ノーズダイブはしていないようですが...。)ようにリヤヘビーな荷重を少しでも前に持ってくることで倒し込みのきっかけを作ります。メインブレーキはリヤブレーキで、曲がるきっかけを作るのはフロントブレーキ、としっかり役割分担(?)させているかのようなブレーキの使い方となりました!

ジャイロアップでダート走行05
モトクロッサー用のジャンプ台らしきモノに挑戦! ここでもおっかなびっくり登って行きます。アプローチでもかなりハンドルが振られます。
ジャイロアップでダート走行06
ジャンプ台の頂上は、ほんの一瞬! すぐに下り路面が始まります。リヤは太いタイヤのおかげで安定してます。もちろん飛びません!!
ジャイロアップでダート走行07
路面をよく見ると、何本ものタイヤ跡が溝になってる! ジャイロアップにとってはかなりの深い溝ですが、フロントタイヤをスッと溝に入れてオンザレール感覚で下ります。
ジャイロアップでダート走行08
すると、両腕に余計な力が入りながらも無事に下りきってクリア! もしかして、逆方向からジャンプ台に侵入したから深い溝があったのか???
ジャイロアップでダート走行09
いろいろなポジションに座ってみたりスタンディングしたり、リーンアウトやリーンウイズなどのコーナリング姿勢を試したりして、最初はおっかなびっくりのライディングでした。少しでもコツを掴んでくると、急に楽しい乗り物に変身します。コースに並べた古タイヤの間隔を短くしてのスラロームが楽しいですが、かなり疲れます!
ジャイロアップでダート走行10
ジャイロアップでダート走行11
ジャイロアップでダート走行12
走行時間の後半になってくると、ヘロヘロ...。もうピットインしたいと眼が訴えている(笑)。腕がパンパンで脚全体も産まれたての子鹿の脚のようにフラフラしている...。我ながら情けないデス...。。。

しかし、慣れとは恐ろしいもので30分もこのフラットダートを走っていると楽しくなってきてしまうんです! わざわざキャップの大きい路面を走ってみたり、ジャンプ台(?)を乗り越えて(飛べませんので...)みたりと。。。身体もジャイロアップもこのコースに慣れてきたころ、8の字練習用に置いてある古タイヤをいくつか等間隔に並べて、8の字+スラローム的なコースを作り細かい切り返しの練習を行いました。今までのオーバル走行ではコーナリングスピードをあまり落とさずに走っていたのですが、今度はコーナーでの倒し込みのタイミングを作るためにしっかりとブレーキングを行い、リズムを作って切り返していく練習です。ブレーキングは、オンロードマシンのようにフロントブレーキで減速するのではなく、オフロードマシンのようにリヤブレーキもしっかり使った方が速度を落としやすいことが分かりました。ジャイロアップは、リヤタイヤへの荷重が大きいためか(もしくは極太リヤタイヤの抵抗が大きいためか)、フロントブレーキを使わなくてもリヤブレーキだけでもしっかりと減速はします。ですが、リヤブレーキだけでは車体姿勢がストレートと同じか後ろ寄りになるため曲がるためのきっかけが作れません。そこで、ブレーキングの最後にフロントブレーキを効かせて、フロント側をノーズダイブさせる(実際には構造上、ノーズダイブはしていないようですが...。)ようにリヤヘビーな荷重を少しでも前に持ってくることで倒し込みのきっかけを作ります。メインブレーキはリヤブレーキで、曲がるきっかけを作るのはフロントブレーキ、としっかり役割分担(?)させているかのようなブレーキの使い方となりました!

ダート走行の楽しさは思っていた以上!ただ、問題となった今後の課題は...

ジャイロアップでダート走行13
ジャイロアップでダート走行14
ジャイロアップでダート走行15
ジャイロアップでダート走行16
ジャイロアップでダート走行17
ジャイロアップでダート走行18
ジャイロアップでダート走行19
ジャイロアップでダート走行20

自分の体力的な問題から(笑)、連続走行できる時間が15〜20分。その後、走行時間と同じくらい休憩してから再び走り出しという情けない状態ながら、延べ3時間程度走らせていただき、ジャイロで走るフラットダートをしっかり満喫させていただきました。(今回は本コースは走りません! ジャイロアップにはヘビー過ぎる本気度の高いコースレイアウトな事と、他の走行者にご迷惑はかけられないので...)初めてのオフロード走行をフラットダートとした事で、オフロードをジャイロで走る時の楽しさと気をつけないといけないこと、ブレーキング方法や挙動の出方や曲がり方などを勉強できたことは大きな収穫です。あとは自分の体力を付けることが大きな課題のようです...。ガ、ン、バ、リ、マ、スッ!次回はいよいよ"スクータークロス"の開催される富津SSランドでコソ練を行います! ジャンプ、飛ばなきゃいけないのかな? どうしよう...。

SPUNKY's

東京都荒川区町屋3−27−12
TEL:03-3810-8198
営業時間:通販専門  [BBB]でも販売中
定休日:毎週月曜日
http://www.spunky-s.com/

ジャイロアップのドレスアップのためにセレクトしたパーツをリリースしているスパンキーズ。HPでは、ジャイロアップ、ジャイロX、ジャイロキャノピーと車種ごとに分かり易くいろいろなパーを掲載している。また、実際にパーツを装着したギャラリーページもあり、パーツの紹介だけではなく装着した時のイメージがしやすいこともありがたい。ちなみに、スパンキーズは通信販売専門ショップとなっている。

BEARせたがや

東京都世田谷区世田谷2-10-11
TEL:03-3429-8181
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週月曜日
http://www.bear-s.com/

今回からお世話になる東京都世田谷区のBearせたがやさん。電動自転車から新車・中古車の海外製スクーターから国産スクーター、さらにビッグバイクまで幅広く面倒を見てくれる"地域に根付いている街のオートバイショップ"。常連さんは、男女を問わず今の若者から昔の若者まで。幅広い年齢層に支持されているのが特徴だ。もちろん飛び込みのお客さんも大歓迎! ちなみに、スクーターでモトクロスを楽しむ"スクータークロス"の事務局でもあり、2016年11月6日(日)に千葉県の富津SSランドで開催される関東スクータークロスの準備で、現在は大忙し中!

株式会社 ヤザワ

東京都品川区南大井5−27−11
TEL:03-5763-0281
営業時間:通販専門  [BBB]でも販売中
http://www.yazawainc.com/

成田モトクロスパーク

千葉県香取郡大栄町津富浦1191−1
定休日:年中無休
走行時間:午前9時〜午後5時
走行料金:大人3,000円/日、小学生以下2,000円/日、女性2,000円/日、子供(50cc)1,000円
洗車場:500円/10分
その他:水洗トイレ完備
http://www.lisa-takano.com/junya/narita.htm

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