HONDA CROSS CUB ドライブスプロケット交換

クロスカブはエンジン関係がノーマルでもドライブスプロケットを交換すると高速寄りに伸びるようになる。クロスカブ乗りにとっては比較的簡単な作業で乗りやすくできるアイテムであり、純正スタイルも崩すこともない！　それに１速下のギアが使えるので結構良いです。ツーリング好きな人は絶対やった方が良いですよ。今回も作業は 太洋モータースさんにて行いますが、実作業するのは店主の稲村さんで行ってみましょー！

交換するのは16Ｔのドライブスプロケットとワイドチェーンガイドプレートの２つ。スプロケットが大きくなると純正のチェーンガイドプレートでは当たってしまうために、ワイドチェーンガイドプレートも必要です！　どちらも安心のキタコ製を使用します。

まずは上下に２つのボルトナットで止まっているヒールガードを外し、チェンジペダルも取り外します。

フロントスプロケットガーはボルト２点で止まっているので外します。カバーを外せばドライブスプロケット（フロントスプロケット）が出てくる。

純正のドライブスプロケットは14Ｔ。マウントしているボルト２本を外すのですが、ギアがニュートラルのままでは共周りしてしまうので、ギアを１速に入れれば共周り防止できるので緩められます。ボルトが外れたらスプロケットを押さえているフィキシングプレートを外します。

チェーンが張っているとドライブスプロケットは引っ張られて引き出せないので、その時はまずチェーンを緩める必要がある。リアのホイールシャフトを緩めて（外さなくてOK）、チェーン引きも緩める方向に回します。

チェーンに弛みが作れればドライブスプロケットは手前に引き出せるようになります。チェーンを緩めることなくすぐに取れてしまうような場合は、既にチェーンが緩んでいたということです。

左が純正の14Ｔで右がキタコ製の16Ｔ。２Ｔアップぐらいであれば、チェーンのコマ数は変更せずとも装着可能です。なお、入れる時は凹みがある方をエンジン側（裏側）にして装着します（ノーマルが428サイズの場合は、凹みがある方が裏側で、420から428サイズへコンバートする場合は凹みがある方が表側です）。

スプロケットを止めているボルトを締める時にはトルクをしっかりかけなければならないので、ギアを１速に入れていても共周りしてしまう。そこでリアブレーキを強く踏んで回らないように固定することで、ボルトをしっかりと止めることができます。

クロスカブやモンキー125といったグロム系のエンジンはスプロケットガードの内側にチェーンガイドプレートが入っている。スプロケットを大きくするとこれにチェーンが干渉するために、余裕を持たせてあるキタコ製ワイドチェーンガイドプレートに交換する必要があるのだ。

あとは元通りに戻していけばOK。チェーン交換を必要としない16Ｔサイズであれば安価に、そして簡単に最高速向きにできるのだ。

チェーンを緩めた場合はもちろんですが、先に緩めてない場合でもスプロケットを大きいものに変えたら必然的にチェーンは張り気味になっている。そこであらためてチェーン調整が必要になります。クロスカブはチェーンガードが付いているためにチェーンが外から簡単には見えませんが、メンテナンスホールのカバーを外してそこから確認しよう！

ドライブチェーンのたるみ幅の目安はスイングアームに貼ってあります。約40mmで調整すればOKだ。チェーン調整ができたらリアホイールシャフトを締めて完成！　これで走りは相当良くなりますよ！　燃費も70キロ超えが可能になりますからね!!

今回の作業はナンディさんではなく太洋モータース稲村さんによるものでした。自分で作業するのが心配な人は信頼のおけるプロショップに任せるのが絶対安心です！

キタコ製ドライブスプロケットを使用しましたが片側のみ凹んでいます。グロムとモンキー125に使われているチェーンは420サイズなのですが、チューンしたエンジンや「長距離を走りたい」というグロム＆モンキー125の場合はチェーンのサイズアップをすることで耐久性を上げることができます。その時に428サイズに変更（コンバート）させるのですが、420から428サイズのチェーン＆スプロケットに変更する時には凹んでいない方をエンジン側に向けて取り付ける。そうしてスプロケットをオフセットさせることでチェーンラインが合うようになっているのです（リアスプロケも同様）。今回のクロスカブは元から428サイズなので凹んでいる方をエンジン側に付けるというワケです。組付け時には間違えないようにね！