HONDA CB750F空冷フィンの欠け交換というか修正

「エンジンオーバーホール時にプラハンで叩いたら欠けた」という話はよく有ります。「中古シリンダーを購入したら空冷のフィンが欠けていた」とか「欠けているから安く買えた」とかもありますね。空冷バイクの魅力の一つでもあるフィンが欠けていると見栄えが悪くなるのですが、それをそのままにせず、修正してみましょう。

今回はCBの専門ショップであるジェイズさんでCB750Fのフィン欠けの修正を見てみることにします。専門店ならではの技術力によって作業はテキパキと進んでいきますが、ジェイズさんではCB-Fを使ったレースにも意欲的に参加していて、そこで蓄積されたノウハウは各種オリジナルパーツ開発へと繋がり、お客様のストリート仕様にも活かされているのです!!

シリンダーはアルミなので溶接でアルミを盛っていきます。そのままでは冷える前に垂れてしまうために、適当な鉄板を使うことでそれを溶接盛りの土台として使います。

土台となる鉄板には溶接は乗らずに剥がれてくれますので、そこにアルミを盛ることでフィンを再生させるのです。アルミ盛りはまずは容赦なくモリモリに盛っておきます。

１段目のフィン溶接が盛れたところで、ディスクサンダーで大まかな形に整形します。今はまだ大体の形のままで、続いてもう一段のフィンも溶接していきます。

次の段のフィンにも同じようにして溶接を盛っていき、サンダーで整形します。この状態でも、既にある程度の形を構築することができましたね。

続いてはリューターを使ってフィン形状を綺麗に整えます。溶接の時もそうでしたが、ここでもジェイズ代表の宮繁さんによる熟練の修復技術が光ります！

リューターを使用して自然な感じに仕上げていきます。万が一、フィンが欠けてしまっていても、こうしてプロの手にかかれば修復は可能なのです！

今回は欠けたシリンダーでも修繕できるということをご紹介させて頂きました。『部品交換改』としては、このシリンダーをエンジンに乗せるところまで展開したいのですが、フィン欠けの修正に絞ってみましたよ。欠けたフィンのシリンダーでも直せる！　これが諦めないってことだぁぁぁぁ!!

ちなみにジェイズさんではナンディさんのCB750Kをインジェクション化するプロジェクトも進行中。古いキャブ車をインジェクションに変更することで、旧車に新たな未来が開ける企画です！　製作中の動画（2021年９月）もあるので、是非ご覧になって欲しいです!!