BBB MAGAZINE

  • 日本一周ライダーズファイル

    2019.03.27 / Vol.09

    迫田皓平さん(福岡県在住)

CREDIT

旅の目的・テーマ

名道50選と100名城巡りの旅、ねぶた祭りに参加すること。途中からはグルメとライダーハウス巡り!

VTR250に乗車している迫田皓平さん

ストーリー

自分とは別世界のものと思っていたバイクが、18歳のある日、大学の先輩にタンデムで乗せてもった瞬間から変わった。バイクの加速感やバンクする感覚に感動。自分でも乗りたいと思い免許を取得、ネイキッドのスタイルが好きなこと、値段、燃費などを考えてヤマハのYBR125を購入した。通学や買い物などで乗るのがメインだったが、大学時代からバイク雑誌やニコニコ動画などの日本一周の動画を見て、いつかは北海道や東北、日本一周をしてみたいと思うようになっていた。仕事で大きな転勤が続いたこと、またお金もたまったこともあり、日本一周することを決めた。日本一周後は離島、登山、お城の魅力に取り付かれ山城をめぐる旅をしている。

旅データ

■時期と日数
2017/7/10~10/24(九州以外)、2018/4/12~30(九州一周)。合計123日間

■ルート
福岡からスタート。
日本海側を北上して北海道へ。北海道を一周後、青森に渡り太平洋側を南下、四国を経由して福岡まで走る。
翌年、2018年4月に反時計回りで九州を一周する。

■訪問した都道府県
沖縄県を除く46都道府県

■走行距離
約23,000㎞

使用バイク車種

HONDA VTR250

とにかく頑丈。納車されてから42000㎞くらい走っているが1度も故障していない。

日本一周用に荷物を積載したVTR250
HONDA VTR250

「聞いてみた、10の質問」

①旅用にカスタムしましたか?

カスタムはしていません。
他のライダーもしてない人が多いみたいですが、ライダーにとって日本一周はツーリングの延長だからだと思います

緑の風景に爽やかなブルーカラーが映えているVTR250"
緑の風景に爽やかなブルーカラーが映える

②どんな風に荷物を積載しましたか?

シートバッグ、サイトバッグ、タンクバッグを装着。シートバッグの上にはエアマットとテントを括り付けていた。リアボックスはバイクを降りたときのヘルメット用

各種バックをバランスよく積載しているVTR250
各種バックを使ってバランスよく積載している

③持参したアイテムで良かったものは?

「ドッペルギャンガーのワンタッチテント」
ツーリングで疲れているときも、設営が簡単なので本当に助かりました。ドッペルのエアマットも勝手に膨らむので良かったです

「携行缶」
田舎でガソリンスタンドが無くても気にせず走れました。ガソリン残量に気を付けるのは北海道の三国峠ぐらいだと思います

磐梯吾妻スカイラインで撮影したVTR250
写真は福島県の磐梯吾妻スカイライン

④おいしかったグルメは?

「礼文島の海鮮」(北海道)
あといの船盛、かふかの海鮮丼、ちどりのホッケのちゃんちゃん焼き、食べたもの全てが人生最高の美味しさでした!

新鮮な海の幸を使った海鮮丼
礼文島で食べた新鮮な海の幸を使った「海鮮丼」

「比内やサスケの比内地鶏の親子丼」(福島県)
とにかく美味しい親子丼でがっつくように食べたのを覚えています

比内やサスケの比内地鶏の親子丼
福島で食べた比内やサスケの「比内地鶏の親子丼」

「竜胆の汁なし担々麺」(広島県)
肉の旨みと山椒の風味が麺に絡んで箸が進む。ご飯を入れて温泉卵と絡めると絶品

竜胆の汁なし担々麺
昼は長蛇の列ができるという竜胆の「汁なし担々麺」

「旨乃蔵のあか牛定食」(熊本県)
あか牛はもちろん、だご汁も美味しい。比較的安くて空いているのも良かった

旨乃蔵のあか牛定食
阿蘇・高森町の新鮮素材を使った「あか牛御膳」

⑤良かったスポットは?

「礼文島」(北海道)
有名な桃岩荘には泊まってないですが、島の魅力を満喫しました。神威岬のような美しい海と断崖、宗谷丘陵のようなスケールの大きな自然、北アルプスのような展望の良さ、利尻富士が常に視界にある。絶景の宝庫、正に楽園でした

礼文島から望む利尻島
礼文島から雄大な利尻島を望む

「龍泊ライン」(青森県)
穏やかな海岸線から急にヘアピンの続く山岳道路へと変貌する名道。珍しく目を△にして走りました(笑)

龍泊ラインの向こうに広がる海
ワインディングロードの向こうに海が広がる

「阿蘇」(熊本県)
バリエーションに富んだツーリングスポット。『日本全国走ったけど、やっぱり阿蘇が日本一』

大自然の風景が広がる阿蘇周辺
大自然の風景が広がる阿蘇周辺

「五島列島、平戸、天草の教会群」(長崎県)
教会の静謐な雰囲気と美しさ、歴史の深さや信者たちの苦悩、いろんな要素を感じて感動しました

キリシタンの歴史が残る青砂ヶ浦教会
キリシタンの歴史が残る五島列島、青砂ヶ浦教会

⑥印象的な宿&キャンプ場は?

「プチホテル葡萄屋」(長野県)
普通のペンションをライダーに一泊2000円で提供している。雨で連泊していたらオーナーに食事をサービスして頂き、ただただ感謝です。談話室がおしゃれだし、周囲も静かでwifiもあって個室で本当にいい宿でした。近くにレストラン、温泉もあり、北信で泊まるなら絶対ここ!

プチホテル葡萄屋の客室
快適な部屋とベッドでゆったりと寛げる

「民宿あすなろ」(青森県むつ市)
隠れた名湯、薬研温泉を源泉かけ流しで楽しめるライダーハウス。一泊1700円で+1500円で名物のあすなろ定食が食べられる。意外にもwifiがある。宿の人の方言もよかった

民宿あすなろの客室
宿泊、グルメ、温泉が良心的な値段で楽しめる

「レストランムジカ&RH CUISINE」(大分県)
レストランに和室があって泊まれるライダーハウス。一泊二食3000円。オーナー夫婦の掛け合いがとにかく面白い。世界中を旅していて話も尽きない。ウェルカムビールや温泉までの車のレンタルなどホスピタリティ溢れる宿。夕食はかなりボリューミーで満足度が高い

レストランムジカ&RH CUISINEの店内
レストランムジカの近くに安心院温泉もある

⑦一番好きな都道府県は?

悩むのですが「青森県」。なんといっても三大ねぶた祭が熱い!全体が熱気に包まれている感じがすごかったです。ほかにも白神山地、弘前、竜飛崎、八甲田、奥入瀬渓流、八戸、恐山、大間、仏ヶ浦、尻屋崎など個性的な観光地が何となく好きです。無料のキャンプ場は多いし、良いライダーハウスがあるのも魅力です

本州最北端の地で撮影したVTR250
本州最北端の地、下北半島の大間崎も青森県
青森県ねぶた祭りの風景
ねぶた祭りは忘れられない思い出になっている

⑧一番大変だったトラブルは?

序盤はテント泊に慣れなくてロクに寝れなかったのがきつかったぐらいで、トラブルはほとんど無くて楽しい思い出ばかりです

礼文島で撮影したVTR250
愛車と共に礼文島へ渡った

⑨一番嬉しかった出来事は?

色んなところを旅して色んな人に出会えたこと。旅をしていた毎日、経験したこと全てが最高の思い出です

ライダーハウスで出会った人達と迫田皓平さん
ライダーハウスでたくさんの人と出会った

⑩日本一周を振り返って、最後にひとこと

ツーリングライダーにとって日本一周以上に楽しいことなんて無いと思います。帰りのことを気にせずに、自分の知らない世界にただただ進み続けるのが日本一周。若ければ仕事はどうにでもなるから、もっと多くの人に旅の楽しさを知ってほしい。自分も全くの未経験の職種に就職できたし、給料は低いけど休みが多く、ツーリングを楽しんでいます

北海道のオロロンラインで撮影したVTR250
北海道のオロロンラインにて

人気コンテンツ