BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2020.09.28 / Vol.11

    HONDA CUB CUSTOM70 前後ブレーキシュー交換

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前後シュー交換でGO TO STOP!

カブの中でも『カスタム』グレードは1986年に登場した。外観的には角目ライトで、セルスターター付きというのが特徴になる。今回は1991年式のカブカスタム70を使用して、前後ブレーキシューの交換をご紹介します。東京は阿佐ヶ谷の太洋モータースさんで作業を行います!

ブレーキシューの減りは外からでも分かる

シュー自体はブレーキドラムの中に入っているために外からは目視できません。ですが、ブレーキアームの根元にはゲージが付いているので、それを見れば大よその減り具合を外からでも知ることが出来ます。矢印とパネルの三角マークが交わっているようであれば、既に交換時期だ。

矢印とパネルの三角マークの交わりはブレーキをかけた状態で確認しなければ意味がありません。ブロントならブレーキレバーを握って、リアならブレーキペダルを踏んで確認してください!

まずはリアから交換してみます

カブの特徴でもあるのが『リアのホイールシャフトを抜いてもスプロケットを残すことが出来る』という構造。これによって、リアホイールを外しても、いちいちチェーン引きを再調整する手間が必要ありません! リアホイールシャフトを抜くには手前のナットを外すだけだ(奥側の大きなナットは緩めなくてOK)。

シャフトのグリスが切れて固着気味で抜きにくい時には、細長くて丈夫な打撃に耐える棒を使用して叩き出す。

シャフトを抜いただけではホイールは外れません。ブレーキアーム先端のブレーキロッドアジャスティングナットと、ブレーキパネルを回らないようにしているブレーキストッパーボルトを外します。

ブレーキストッパーボルトはリアブレーキストッパーアームと共締めになっている。ストッパーアームクッションはカブカスタム70の場合はラバー製だが、別のバリエーションや年式によっては鉄のワッシャーの場合もある。なお、組み込み時には入っている順番を間違えないように注意。

センタースタンドで自立してくれます

カブはリアホイールを外してもセンタースタンドを立てていれば自立可能。センタースタンドを軸に少し斜めにして持ち上げれば、リアホイールと地面との隙間が出来て楽になります。

スプリングを広げる時には少し力も要りますが、テコの原理を活かしつつ古いシューを外す。コツを掴んでしまえば簡単ですし、何度かやれば覚えるでしょう。

外したパネルのシューが噛み込まれる2つの柱部分にはスーパーシリコングリースを薄く塗布しておく。使用温度範囲が広く、ブレーキ部位の全てに使用可能な万能グリスです。

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