BBB MAGAZINE

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    2016.02.14 / Vol.04

    BMW Cevolution試乗インプレッション

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    小林ゆき

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    小林ゆき

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    Cevolution

BMW C evolution世代エレクトリックスクーター

今回紹介するのはBMW K17-C evolution(以下、C-evo)だ。既存の大手モーターサイクルメーカーが大型のEVバイクを発売するのはBMWが世界初となる。

BMW K17-C evolution 次世代エレクトリックスクーター

C-evo-01

BMWにとってC-evoを発売する意義は二つあると考えられる。一つは、90年代後半から進めてきたマルチラインナップ化の一環である。原付スクーターから高性能スポーツバイクまで様々なラインナップを揃えることを得意とする日本メーカーに対抗するためであろう、BMWはそれまでの水平対向2気筒エンジン一辺倒から、単気筒中排気量のFシリーズ、若者向けにストリート系に応用できるXシリーズ、本格スポーツライディング向けにBMWとしては禁断とも言える4気筒のSシリーズ、そしてシティコミューターとしてスクータータイプのCシリーズをラインナップしてきた。Cシリーズ第一弾のCAは、125ccの屋根付きスクーターで、ヨーロッパではシートベルト付きでヘルメット不要、125ccまでは普通四輪免許で運転可能というエポックメイキングな法律改正に寄与した。そんなCシリーズが大型スクーターとなり帰ってきたのがC600SportとC650GTであり、そのプラットフォームを利用して登場したのがこのC-evoである。
もう一つは、EV四輪も開発・市販しているBMWだからこそ、四輪よりコンパクトで高性能さが求められるEVバイクの開発を進めることによって、EV四輪の開発に貢献するはずだ。EVは細やかな熱マネジメントを必要とする。高温でも低温でもバッテリー性能が下がるし、モーターは冷却が重要だ。これらをより厳しい条件で"実験"できるのは、モーターサイクルであるとなれば、BMWが電動二輪車の市販を急いだ理由がわかる。

C-evo-02

さて、大型のEVバイクがどんな走りをするのか興味津々の試乗であったが、C-evoのインプレをひと言で言い表すならば"普通に走る"、である。車重265kgというスクーターらしからぬスペックに戦々恐々とするものの、実際にまたがってみると低重心なこともあり、運転中はさほど気になるほどではない。
出力は4つのモードに切り換えることができ、それぞれのモードの役割をライダーが十分感じ取れ、まるで数種類のバイクに乗っているかのごとく違いは明確。1台で数台分の楽しみを感じられるほど、お得感のあるセッティングだ。性能を最大に引き出すDYNAMICモードでは、電動モーター特有のシームレスな加速感を400ccマルチのスポーツバイクにも匹敵するような力強さで味あわせてくれる。ECO PROモードはバッテリー温存のために加速力を逓減させているが、それでも250ccスクーターと同等の走りが可能だ。また、電動ビークルの特徴でもある回生ブレーキは、二輪車にとってエンジンブレーキ的に使用することができる。

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