BBB MAGAZINE

  • MotorCycleDays

    2018.02.15 / Vol.52

    特別編:東京モーターショー散歩

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

東京モーターショー

特別編:東京モーターショー散歩

奇数年に開催されている国内外の自動車業界を代表するイベント「東京モーターショー」。二輪の「東京モーターサイクルショー」は企業や出版社のブースで参加したこともあるが「東京モーターショー」は未体験。今回初めて二輪メーカーのブースをいくつかめぐったので、その内容や感想などをお伝えします。いつものように僕の場合はツーリング用のバイクとしての目線と感想なので、悪しからず(笑)。それでは、レッツゴー!

01:東京ビッグサイトへ

第45回東京モーターショーの会場は東京有明にある「東京ビッグサイト」。当日は都内で別の用事もあったことから電車で向かうことにする。最寄りの駅は、ゆりかもめの「国際展示場正門駅」があるが、今回はりんかい線を使って「国際展示場駅」で下車する。
駅からビッグサイトまでは車が通らない、広々とした歩道が続いている。土曜日の午後3時過ぎという時間にも関わらず、結構人が多い。今の若者は車に興味がないと聞いていたので、おじさんばかりかと思ったが、若いカップルも目立っている。

今回見るのは二輪車だけなので入場料が半額になる午後4時から入場することにした。しかし、入口に向かうと人がいっぱい、チケット売り場も長蛇の列ができていた。これが多いのか普通なのかわからないが、賑やかなのはやっぱり嬉しいものだ。
切符を買うのに30分近くかかったが、無事チケットをゲット。午後4時に合わせてゲートへ向かい、簡単な荷物チェックを受けから入場する。会場は東展示棟1~8、西展示棟1~4とだだっ広い。モーターサイクルショーの4~5倍はありそうだ。まずは脇目もふらずに二輪のある東7へ向かった。

02:YAMAHA

まずはヤマハ。ここで目を引いたのがステージに置かれた4輪車、MWC-4。すみません、二輪二輪と言いながらいきなり4輪です(笑)。シートは車のように座るタイプだがハンドルはバイクのような形。まさにミックススタイル。普通の4輪車と大きく違うのはコーナーリングの時にバイクのように車体が傾くこと。これはかなり興味深い。このマシンで大自然の北海道や高原のワインディングを走ったら、風景はどう見えるのだろう。想像するとワクワクする。シートの後ろに荷物を積んでロングツーリングなど、夢が膨らむ。コンセプトモデルなのだが、一番乗ってみたいと感じたのがMWC-4だった。

次に気なったのがNIKEN。以前トリシティで1日ツーリングをしたことがあった。跨ったフィーリングはフロントのボリュームがあるスクーターという感じなのだが、走り出すとコーナーリング時の車体の安定感が抜群で、まるで前輪が地面に張り付いているようだった。このスタイルでもっと排気量のあるバイクが出たら面白いかも♪と思っていたのでNIKENには興味津々。個人的にはシートがもう少し低くて、さらにサイドケースやキャリアなど荷物も積めるツアラーなら、もっと面白いかなと思った。僕の場合はロングツーリングで使うことが前提なので(笑)
ほかに乗ってみたいと思ったのがStar Venture。空冷Vツイン1,854cm3エンジン搭載のクルーザーで、まさにロングツーリングするために生まれたバイク。狭い道や峠道は苦手そうだが、一度キャンプツーリングで乗ってみたい。XSR700ABSもシンプルなスタイルで、ポジション的にもツーリングも楽しめそうなバイクだと感じた。

03:SUZUKI

続いてスズキ。正直今回の展示では、僕的に「これ」というものはなかった。ただロングツーリングを意識したVストリーム250は気になる存在。アドベンチャー系ながら排気量250CCとやや非力だが(1000や650と比べて)、車格としてはこれくらいが日本人にはベストだと思う。ワイドスクリーンやナックルバー、センタースタンドが標準装備。別売りながら専用のサイドケースとトップケースが用意されているのは嬉しいポイントだ。

スタイルとしては丸いヘッドランプと鳥のくちばしのようなフロントカウルが特徴的。大型の多機能インストルメントパネル、DCソケットも嬉しい装備。Vストリーム250なら世界一周ツーリングも夢ではないだろう。

04:HONDA

次にやってきたのがホンダ。スーパーカブで日本一周や北南米大陸縦断。リトルカブで国道全制覇10万キロの旅などをしてきたこともあり、親しみを感じているメーカーだ。スーパーカブが世界生産累計台数1億台を達成、2018年に誕生60周年を迎えることから、初代カブから最新カブまで色々展示されている。スーパーカブ好きとしてはたまらない状態になっている(笑)。
その中で最初に気になったのが最新のスーパーカブC125。初代カブのおしゃれでモダンなスタイルを再現しながら、機能やパーツなどは最新のテクノロジーを融合。僕的には昔のスタイルが好きなのでこれはかなり興味津々。コンセプトモデルながら、実際に走っている映像もあるので発売される可能性は大! 僕としてはタンデムができるロングシートや大型キャリアなどオプションで用意してもらえたら、さらに嬉しい。

最新のスーパーカブ50と110も展示されていた。角目から丸型ライトへ、フェンダーやライト回りなど細部もレトロ感のあるスタイルに戻り、いい感じでカブらしくなった。さらに生産も中国から日本へ移動、純国産モデルになった。
同タイプエンジンを使った新型クロスカブも展示されていたが、こちらもヘッドライト周りやレックシールドなどがシンプル化、軽快でスポーティーな雰囲気になった。タイヤも太目になり、昔のハンターカブっぽくなった。
カブ以外で気になったのはモンキー125。生産中止になったモンキーがふた周り大きくなって登場、タンク周りのカラーリングやアップマフラー、丸みのあるシートなど、可愛らしいモンキーテイストはしっかり受け継いでいる。走っている動画もあることからこれも発売される可能性は高そう。

どれもツーリングに使ったら楽しそうなモデルばかり。50ccで日本一周をしたので、次は110ccか125ccにタンデムで日本一周をしてみようかな(笑)
それ以外では躍動感あふれるオフロードモデル、CRF250 RALLY。シンプルなスタイルでツーリングにも向いていそうなRebel250などが気になった。

05:Kawasaki

日本メーカーの最後はカワサキ。残念ながらツーリングという視点ではピンとくるモデルは見当たらなかった。単純に乗ってみたいと思ったのはZ900RS。ボリューミーなエンジンにグレーカラーのタンクが新鮮。ダークグリーンカラーのモデルもあり、こちらは段差のあるシート、リアキャリア付きでツーリングには向いていそう。僕的には今回は展示されていなかったがVERSYS-X 250 TOURER、またはW800のツーリングバージョンなどがあったらおもしろいなと思った。

06:最後に

日本メーカー以外で気になったのがBMW、普通二輪免許で乗れるG310GS。コンパクト軽量の車格は扱いやすそうで、峠道や細い道が多い日本向けのモデル。BMW入門的なバイクだが、ツーリングもそつなく対応してくれそうだ。669,900円という価格も魅力的。一度乗ってみたいと思えるモデルだった。

最後に立ち寄ったハーレーダビットソンは3輪のトライクのみ。どれも豪華で遊び心が溢れる車両だった。2時間ほどでひと通り見て回ったが、どこも活気に溢れていた。ぜひこれから2輪業界も盛り上がって欲しい。僕的に最も気になったのはスーパーカブなどホンダの小排気量車とヤマハのLMW系バイク。どちらも旅へ飛び出した時のワクワク感があった、ぜひ機会を作ってこれらの車両でツーリングへ出かけられたらと思っている。

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