BBB MAGAZINE

  • 全国「旅ごはん!」バイク紀行

    2012.06.25 / Vol.30

    みさきうどん(山梨県富士吉田市)

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

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    リトルカブ

富士山
どの方向から見ても美しい富士山。自分だけのお気に入りスポットを見つけよう。

ツーリングの目的は十人十色、人それぞれ。きれいな風景の中を思い切り走ることだったり、温泉にゆっくり浸かってストレスを解消することだったり、仲間とバイクを楽しむことだったり...。いろいろあるけど、聞いてみると「地元のおいしいものを食べること」って答える人が意外と多かった。

北口本宮浅間神社
富士の裾野にある北口本宮浅間神社。春は桜が美しい名所として知られている。

そしてまた旅先で出会った旅人と「旅の途中で食べるごはんはどうしてこんなにおいしいんだろうね〜っ!」と盛り上がることがよくある。出会ったライダーとキャンプ場で一緒にテントを張って、インスタントラーメンをズルズルとすすり「ああ、うめーっ!」「最高っスね!」なんてね。普段たべている安いインスタントラーメンのはずなのに、外で仲間と食べるとなぜか何倍もおいしく感じるから不思議だ。こんなとき、料理内容もさることながら、食事はどんな場所で誰と一緒に食べるかが重要なんだなと思う。

忍野八海
透明な湧水が懇々と湧き出す「忍野八海」もツーリングスポットのひとつ。

ということで、いつもはひとりで食べていることが多い「旅ごはん」だが、今回は妻に同行してもらうことにした。食べるものは、以前道の駅で何気なく食べ、その味に衝撃を受けた山梨県の吉田うどん。あの味をぜひ妻にも味わって欲しい、そしてできれば一緒に食べたいと思ったのだ。

関東ではそれなりに知名度はあるが、ほうとうや富士宮焼きそば等に比べると全国的にまだまだ認知度の低い吉田うどんだが、ネットで調べてみると市内で食べられるお店が60軒以上もあることがわかった。「おいしそうな店を選んでおいてね」と妻にお願いすると、調べモノが得意な妻は店のリストをプリントアウトして、人気店にしっかりチェックを入れてくれた。僕自身も道の駅で一度食べただけ、まさかこんなにたくさんあるとは思っていなかった。店によって味がどんな風に違うのか?楽しみになった。

白糸の滝
少し足を延ばすとマイナスイオンたっぷりの「白糸の滝」へも行ける。

富士山麓でイベントがあるのでそれに合わせて出かけることにする。昼前に河口湖に到着。湖畔を走っていると「そういえば昔、夏になると友達と河口湖のホテルに泊まってジェットスキーやバーベキューをしてたなぁ〜」と妻が懐かしそうに話した。富士五湖周辺は首都圏屈指のツーリングスポット、たくさんのバイクとすれ違う。

入口
これが入口ですからね。のれんがなかったら民家と間違えても仕方がないよね。

カーナビのない僕たちはプリントアウトした地図を見ながら、目的の『みさきうどん』を探す。国道139号沿いのはずなのに、見当たらない。おかしいなぁ。町の外れまで来てしまったので引き返す。途中にそれらしき店は一軒もなかった、マークは国道上にあるけど、もしかしたら国道から入った所にあるのかも。ゆっくりゆっくり走って行くと...「あったーっ!!」

きんぷらうどんと肉うどん
きんぴらの大きさがハンパない。素朴な味に感動すること間違いなし。
みさきうどん
この雰囲気たまりません。最初見たときは間違えたか!?と思ったけど(笑)

国道沿いの駐車場の壁に『みさきうどん』の手書き文字。やはり入ったところにあった。矢印に沿って歩いて行くと、どう見ても民家にしか見えない建物が現れた。「えっ、ここなの??」と思いつつ、玄関で靴を脱いで上がると、広い居間があり、テーブルと座布団がズラッと並んでいた。なんだか親戚の家へ来たような気分。空いているテーブルに付くと、おばちゃんが注文を取り来た。壁に手書きのメニューが張ってある。きんぷらうどんと肉うどんを頼むと、厨房(台所?)にいるらしき旦那さんに、その注文を伝えた。どうやら夫婦ふたりで営んでいるらしい。

『つるや』の吉田
『つるや』の吉田うどんもおすすめ。こちらもノスタルジー感が漂う店内です。

10分ほどでうどんが運ばれてくる。まず驚いたのが載っているきんぴらの太さ。ほとんどゴボウそのまま乗っている感じだ。しかし食べてみると、これがよく煮込まれていて柔らかい。そして吉田うどんの定番、刻みキャベツが載っている。肝心のうどんは小麦粉を練って作った、手作り感満載の素朴な味。歯ごたえ十分。ダシはしょうゆと味噌をブレンドしたオリジナル。普通のうどんのダシとはひと味もふた味違う。とにかくどれも個性豊か、それらがひとつに集結して最高の『みさきうどん』を創り上げている。妻もこんなうどん初めて食べたわ、と嬉しそう。さらに手作り漬物が食べ放題。キュウリの浅漬けと大根の酢漬け。どちらも絶品だ。

田園風景
町を少し離れるとゆったりとした田園風景があちらこちらに点在している。

食べ終わると愛想のいいおばちゃんが「食べ終わったらコーヒー飲んで。無糖と加糖どっちがいい?」と言って、ガラスのカップと紙パックのアイスコーヒーを2つテーブルに置いてくれた。なんと大らかなんだろう。もちろんこれはサービス。いつもは混んでいるから無理なんだけどねと言って笑った。全てがシステマチックに動くファミレスやファーストフードに慣れきっていた僕達は、おばちゃんの素朴な優しさに心から感動した。

そこにはうどんを食べたという事実以上の喜びがあった。富士吉田の『みさきうどん』ぜひ一度食べてみてください。

富士五湖の周辺
富士五湖の周辺はツーリングスポットがいっぱい。都心からのアクセスもいい。

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

■きんぴらうどん 400円(税込)
■肉うどん 450円(税込)

~今回の旅ごはんinfo~

みさきうどん
住所:山梨県富士吉田市下吉田5328
TEL: 080-6754-3338
定休日:木曜日
URL:http://www.navi-city.com/iine/misaki-udon.html

みさきうどん

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