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    2011.12.29 / Vol.17

    ドゥカティ デスモセディチRR

CREDIT

ドゥカティ デスモセディチRRカスタムのトップ
他のどの車両にも似つかない独特のフロントマスク

ドゥカティがモトGPで戦うレースマシン「デスモセディチ」の公道仕様、1500台の限定生産、800万円を超える価格など、まさに夢のようなスペシャルバイク「デスモセディチRR」が千葉県千葉市のお店「ライダースクラブ」さんに入荷した。
ライダースクラブさんではすでにデスモセディチRRの注文を何台か受けており、幸運にもその中の1台に出会うことができたのだ。 今回はドゥカティの本国イタリアでテクニカルトレーニングを受け、デスモセディチの整備を担当する宮村氏にお話を伺ってみた。

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Point.1  カーボンを多用したレースマシンそのものの車体
外装は全てカーボン
綺麗に塗装されているため、一見普通のカウルだが、もちろん全てカーボンでできている

デスモセディチRRは一見すると大柄な車体に見えるが、乾燥重量は171kgと見た目よりも軽く作られている。
「デスモにはカーボンパーツがふんだんに使われているんですよ。ボディはもちろんフルカーボン、アッパーカウルのブラケットもカーボンですしエアクリボックスもカーボンです。他にもシートレールを無くした構造にしたり、エンジンカバーをマグネシウム合金にするなど、いろいろな軽量化の技術が投入されています。またパーツ点数が多く、カウルを外すのも一苦労ですね。まさにレースマシンがやってきたという感じです。」

フェンダーもカーボン。先端にはDUCATI
シートカウル裏面もカーボン
アッパーカウルのブラケットもカーボン
レーサーレプリカ
ラップタイムも計れるメーター
フレームの溶接跡

ここでは紹介しきれないほど多くのパーツがカーボンなのだ。驚くべきことにメーターも軽量化されているという。軽量化を究極まで追い求めたまさにレースマシンそのものの思想が伺える

Point.2  ユーザーの声も反映させている
フロントにはオーリンズのリザーバー付きフォークが奢られる
フロントにはオーリンズのリザーバー付きフォークが奢られる

車体を詳しく見て行こう。フロントフォークはオーリンズの別体タンク付きショックアブソーバーが奢られている。トップブリッジでは、フロントサスペンションの伸び側縮み側が独立して減衰調整できるようになっている。ここら辺はレーシングマシン譲りの装備だ。ちなみにアンダーブラケットはアルミ削りだしになっている。
「ステップがギザギザタイプになっていますが、これはユーザーの声を反映させて作られたものなんです。」と宮村氏。 なるほど、スペックだけではないユーザー視点のクオリティの高さも窺い知ることができる。

トップブリッジ周辺。シリアルナンバーが光り輝いている
フロントフォークは伸びと縮みの減衰力を独立して調整できる
ギザギザのステップはユーザーの声から生まれたもの
マフラーの排気口はシートカウル上部に備わる独特なもの
カウルに守られて見えないが、中には最大200馬力もの出力を誇るデスモドロミックV型4気筒が収まっている

デスモセディチRRを購入すると付属品もいろいろついてくる。専用スタンド、バイクカバー、マニュアル、車載工具、レーシングデカール。 さらにサーキット専用パーツのレーシングコンピューターとレースマフラーを装着すれば、200馬力超の世界が貴方を待っているのだ。ちなみにイモビライザーの鍵のマークも専用のデザインが施されている。
「カーボンのリアフェンダーやサイド出しのレースマフラーなんかも今後開発されるみたいですよ」と宮村氏。先々が楽しみなマシンだ。

Point.3  デスモ専用の豪華な付属品も
付属品

デスモセディチRRを購入すると付属品もいろいろついてくる。専用スタンド、バイクカバー、マニュアル、車載工具、レーシングデカール。 さらにサーキット専用パーツのレーシングコンピューターとレースマフラーを装着すれば、200馬力超の世界が貴方を待っているのだ。ちなみにイモビライザーの鍵のマークも専用のデザインが施されている。
「カーボンのリアフェンダーやサイド出しのレースマフラーなんかも今後開発されるみたいですよ」と宮村氏。先々が楽しみなマシンだ。

専用スタンドも付属。これだけでもかなりの金額だろう
レースキットはマフラーとECUのセット。両方を装着することで200馬力を出力する
イモビのデザインも他のドゥカティ少し違う

専用スタンドやレースキットなど、かなり豪華なパーツが付属している

Point.4  まとめ
一度はお目に掛かっておきたいバイクの一つだろう

「デスモセディチRRは全くの新規格で作られているマシンです。今までのドゥカティと比べものにならないですよ! 日本には100台程入ってくるそうですが、実は欧州よりも日本で買う方が安かったりするんです。それだけに、納車に2年以上も待っている人もいるくらいなんですよ。」
今回紹介したドゥカティ デスモセディチRRは残念ながらすでに1500台の限定数が完売。値段的にも800万円以上と気軽に買えるバイクではないが、もし機会があれば一度はお目に掛かっておきたいバイクであろう。

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