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    2016.12.23 / Vol.39

    【前編】 バイクで訪れた好きな日本の岬

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バイクで訪れた好きな日本の岬・「東日本編」

四方を海に囲まれた島国日本は岬天国だ。これまで日本一周の旅でいくつもの海岸線を走ってきた、その中で特に印象に残っている岬があるのでいくつか紹介しよう。今シーズン訪れるのは季節的に難しい岬は、来年のツーリングのシュミレーションとして、関東の岬は年間を通じて楽しめるので、すぐにバイクに乗って出かけよう。それではまず東日本編からスタートです!

01宗谷岬「宗谷岬灯台」

宗谷岬三角の碑
三角の碑は人気の撮影スポット。駐車場は広く整備されている。
宗谷丘陵
坂道を上ると宗谷丘陵。岬とは一味違った風景が広がっている。

北海道は個性的で魅力的な岬がたくさんある。その中で一番有名な岬といえば、やはりバイクで行ける日本最北端の宗谷岬だろう。僕が初めて訪れたのは23歳の日本一周、それから何度訪れたか覚えていない。岬の先端に立つ三角形の碑、その先に広がる宗谷海峡の水平線。もしかしたらライダーが一番行ってみたい岬かもしれない。

所在地:北海道稚内市宗谷岬
構造:塔形(四角形) コンクリート造
塔高:17m
初点灯:1885年9月25日

02ノシャップ岬「稚内灯台」

稚内灯台
ここから見ると灯台が海面から近いことが良くわかる。隣は水族館。
赤白が印象的な灯台
赤白が印象的。灯台の隣にバイクが置ける岬は全国でも珍しい。

漢字で「野寒布岬」と書く。北海道の稚内市内からすぐの場所にあり簡単に行ける。納沙布(ノサップ)岬と名前が似ていることからよく間違えられるらしい。晴れた日は絶景で利尻島と礼文島が眺められる。赤白の灯台が目印、すぐ近くに北方系、稚内周辺に棲む魚や哺乳類などを飼育展示する「稚内市立ノシャップ寒流水族館」がある。

所在地:北海道稚内市ノシャップ
構造:塔形 コンクリート造
塔高:43m
初点灯:1900年12月10日

03納沙布岬「納沙布岬灯台」

手造り的な看板
リトルカブで訪れた時の一コマ。手造り的な看板がいい感じ。
岬の灯台
岬の灯台、その向こう側の水平線からオレンジ色の太陽が昇る。

バイクで行ける日本最東端の岬。岬へ至る根室半島の道は雄大な風景が続くのでおすすめ。岬の周辺は「望郷の岬公園」として整備されていて、「四島のかけはし」「納沙布岬灯台」「望郷の家」「望郷の塔」などがある。「北方館」には望遠鏡が設置されていて岬から7km離れている歯舞群島の水晶島の様子を見ることができる。

所在地:北海道根室市納沙布
構造:塔形 コンクリート造
塔高:13.5m
初点灯:1872年8月15日

04襟裳岬「襟裳岬灯台」

襟裳岬の展望台
襟裳岬の展望台。売店のおすすめは「昆布ソフトクリーム」です(笑)
黄金道路
襟裳岬までのルートは走り応えがある。特に黄金道路は海がめちゃ近い!

襟裳岬と言えば森進一の「えりもの~春は~何もない~春です~♪」と歌い出すのが40歳歳以上の人たち(笑)。歌の通りで、とても淋しい雰囲気。それはきっと4、5回訪れたが、強風だったり降雨だった悪天候のイメージが強いからだと思う。ちなみに岬周辺は険しい岩場になっていて、岩礁ではゼニガタアザラシが生息している。

所在地:北海道幌泉郡えりも町
構造:塔形 コンクリート造
塔高:13.7m
初点灯:1889年(明治22)6月25日

05落石岬「落石岬灯台」

落石岬
木道が延びる林を抜けると緑の大地が広がる。この解放感がたまらない。
落石岬灯台
断崖の上に立つ落石岬灯台。青空に赤白色の灯台がよく映えている。

北海道の岬はほとんど訪ねているが、その中で僕が一番気に入っているのがこの岬。海岸線は断崖絶壁、内陸は台地になっていて落石湿原が広がっている。駐車場から岬まで2kmほど歩くのだが、その途中に木々の生い茂る密林地帯がありそこを抜けると、パッと視界が開ける。広い緑の大地と赤白の灯台、青い海が美しい岬なのだ。

所在地:北海道根室市落石西
構造:塔形(四角形) コンクリート造
塔高:14.9m
初点灯:1890年10月15日

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