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ホンダ GL1800 カスタム

  その大きさと迫力と優雅さから街を走っているだけでもひときわ目を引くホンダGL1800(国内仕様名ゴールドウイング)。アメリカホンダから輸入されるGLは、大陸間走行を意識したようなクルーザーバイクで、これをトライクに改造するユーザーも少なくはない。

だが今回取材したGLはただのトライクではないのだ。トレーラーを牽引し、さらにRC211V譲りのレプソルカラーに全塗装されている、まさに「スポーツトライク」。  レプソルカラーのスポーティーさと、トライク+トレーラーというクルーザーのイメージが交じり合ったド迫力のGLとなっている。

  このGLを作り上げたのが、GLのサイドカーやトライクの作成を得意とする、埼玉県さいたま市のバイクショップ、トンボイ。今回はこのGLのオーナーである町野氏に話を伺いながら取材させて頂いた。町野氏はGLでは3台目、GLトライクは2台目というかなりのGLフリークである。

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ホンダ GL1800 カスタム

本来レーサーに与えられるこのカラー。スポーツバイクとは明らかに形が異なるバイクだけに、塗装したショップの苦労が伺える

  まず目を引くのがレプソルカラーに全塗装された外観だ。元々ホンダのMotoGPレーサーであるRC211Vに適用されたこのカラー、一般車両ではCBR1000RRにこそ限定カラーとして適用されている。しかしGLはスポーツバイクとは180度方向性の異なるクルーザー、なぜこのカラーリングを選択したのか、町野さんに伺った。

  「GLってどちらかというと、年配の方が好きなバイクってイメージがありませんか?それを若者向けにしたかったので、あえてこのカラーリングを選びました。もともとGLのカスタム全般で、あまり塗装する人がいないんですよね。ノーマルっていうか、いじってあってもメッキパーツとLEDのランプや回転灯とかね。それとは逆の路線を狙ってみました」

  他の人とは違うバイクに乗りたいという町野氏の考えがあったからこそ、このGLが生みだされたというわけだ。

  それにしても完璧なまでに再現されたレプソルカラー。その迫力は車格もあって本物(RC211V)を超えるかもしれない。ちなみに、このレプソルカラーの塗装に関しては、とあるテレビ番組にも出場経験を持つ有名なショップにお願いしたそうだ。そしてこの塗装費用は、130万円。決して安い値段ではないが、その完成度の高さはその価格分の価値があるといっても過言ではないだろう。

ホンダ GL1800 カスタム
ターボ車ならではの装備

  実はこのGLトライク、トンボイで販売しているGL用トライクキットを組んだものなのだ。とはいえ、そこはもちろんただ単に組み上げただけというわけはない。

  「日本のトライクであまり見ないカスタムが、この4ガロンの予備タンクですね。 メインのタンクとあわせれば、だいたい500キロは航続できます。おかげでロングツーリングでも安心できますね。」

  左リアフェンダーの上部にきらりと光るメッキパーツ。これがサブタンクの給油口だ。4ガロン、つまり約15リットルもの容量を持ったサブタンクを装備すると、純正タンクと合計でなんと40リットル以上のガソリンタンクを持つことになる。これだけガソリンを積めば、航続距離がとてつもないことが容易に想像できるだろう。

  さらにこのGLには長距離走行を快適にする電装系の装備が多数装備されている。ETCはもちろん、アルパイン製の地デジナビ、そして無線機まで用意されている。インパネ周りは多数装備された電装パーツのせいか、一見4輪車かと見間違うほどに充実している。ヘッドライトは4灯ともディスチャージヘッドバルブで、夜道での快適な走行をサポートする。

予備タンク用の給油口

左リアフェンダーの横に見えるのが予備タンク用の給油口。そう、予備タンクはリア側に取り付けられているのだ

ディスチャージヘッドバルブ

青白い光がディスチャージヘッドバルブの証。4灯の圧倒的な光量で夜道での走行をより安全なものとしている

マフラー

パワーに直結するカスタムはマフラー交換のみ。逆を言えばノーマルで余りある走行性能を持っている証だ

見た目は完全にスポーティな方向へ振られたこのGL。意外かもしれないがパワーに直結するカスタムは唯一マフラー交換のみで、それ以外は完全にノーマルなのだ。マフラーも国内仕様の純正マフラーに迫力不足を感じて、逆車の純正マフラーを装着したのみ。物足りなくも感じてしまうが、これは1800cc水平対向6気筒エンジンがノーマルでも余りあるパワーを持っている証拠でもある。

レプソルカラーに合わせて塗装されたホイール

レプソルカラーに合わせて塗装されたホイール。フロントはノーマルだが、リアには4輪用軽量アルミホイールが装着される

足回りは、フロントフォークがクァンタムのダンパーに変更され、高い接地性と乗り心地を得ている。合わせてリアのホイールには、四輪用では有名な軽量アルミホイール、レイズのボルクレーシングCE28を採用。足回りの強化を図っている。

しかし、トライクというと二輪とは似て非なるもの。気になる操縦安定性についてはどうなのだろうか、オーナーに伺ってみた。

「前に行くぶんには、とても快適な走行ができます。幅もノーマルより片側26cmくらい広いだけなので、そんなに違和感もありません。もちろんすり抜けはできないですけど、そんなに気を使うってことはないですね。でも、さすがにコーナーは遅いかな。特に下りのコーナーは苦手ですね。重心変化ですぐ内側のタイヤが浮いちゃうんですよ」

やはり直進安定性は高いようだが、代償としてコーナリング性能は若干スポイルしているようだ。元々バイクはバンクして曲がるものだけに、仕方がないところなのかもしれない。とはいえ、このバイクは元来クルーザー。コーナーを攻めるというよりは、高速道路を豪快にクルージングするのが似合う。そういったシチュエーションでは他のどんなバイクよりも高い快適性が得られるハズだ。

全長は6メートル

このようにして前のGLに牽引される。トライクからトレーラまでの全長は6メートル近くとなり、並の自動車よりも大きい

エアサス

トレーラーにはなんとエアサスが!贅沢に思えるが、荷物量に合わせてサスの強さを変えられることにエアサスを使用した意味がある

これまでGLトライクばかり紹介してきたが、後に牽引されているトレーラーにも注目しよう。

このトレーラーも実はトンボイでキットで販売されているもの。登録は軽二輪貨物だ。 「ロック解除で開くんですよ」 と、町野さんがリモコンキーのスイッチを入れると、トレーラーの蓋がパカッと開いた。油圧ダンパーの力でかなり大きく開くので、荷物の出し入れも楽々だ。トレーラーの内部もかなり広く、大人の男性二人が並んで座れるほどスペースがある。さらに内装も絨毯張りで高級感はバッチリだ。

驚くべきはこのトレーラー、足回りになんとエアサスを搭載しているのだ。 「ローダウンというよりも、荷物乗せるとどうしても沈んじゃうので、車高を上げる方向に持っていくんですよ」 と町野氏。ちなみにトレーラーに掛かった費用は70万円程だそうだ。

トレーラーのトランク

トレーラーのトランクオープンはリモコン操作。積載容量はもちろんのこと、開閉部も大きく開き、かなりの大荷物でもなんなく対応できそうだ

レプソルGL

デモカーを越えるほどの完成度を誇るレプソルGL。やはり街中での視線は相当なものだという

これだけ目立つバイクはなかなかいないだろう。その辺りをオーナーに伺うと、

「走れば必ず写真を撮られますよ。サービスエリアに行けば、人だかりができるほど。走っている車の窓からも撮られるし、バイクに興味がなさそうな人にも声掛けられますね。観光バスから降りてくるおじいちゃんおばあちゃんとかね(笑)」 レプソルカラーにしてから一躍フリーウェイの人気者になってしまったという町野氏。

しかし、彼の飽くなき探究心はとどまるところを知らない。 「製作費用にだいたい900万円くらいかかりましたけど、完成すると飽きちゃうんですよね。アハハ・・・」

なんと、このGLトライクとトレーラーをBBBで委託販売中なのだ。 興味のある人はトンボイまでぜひ問い合わせて欲しい。

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埼玉県さいたま市、国道17号線沿いにお店を構えるトンボイ。 GL1800や1500を中心に幅広い車種を取り扱う。海外製GLパーツの直輸入販売も行っており、 サイドカーやトライク、トレーラーの製作も得意としている。 また、バイク販売や修理だけでなく、GLを中心としたツーリングクラブの主催も行っている。

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