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    2018.08.20 / Vol.60

    岩手県で開催される旅行家藤原かんいち写真展のお話

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

岩手県で開催される旅行家藤原かんいち写真展のお話

8月11日(土・祝)から9月17日(月・祝)まで、岩手県岩手郡にある岩手町立石神の丘美術館で私の写真展『 旅行家・藤原かんいち写真展 夢とバイクは海を越え、国境を超える -原付バイクで日本&世界一周― 』を開催することとなりました。

今回は私の出生地が岩手県遠野市であることから、石神の丘美術館の美術監督である斎藤純氏よりお声をかけていただいたことがきっかけとなりました。
  事前に何度かの打ち合わせ。その中から、岩手県で生まれた私がどんな夢を持ち、どんな風にして日本をめぐり、海を越えて行ったのか。年齢を順に辿りながら現在へと進んでゆくスタイルの展示を提案しました。自転車少年時代から、初めての日本一周、原付バイクでオーストラリア、世界一周、電動バイク夫婦で世界一周へ... 僕の57年の人生を辿りながら、同時に世界旅行もできてしまう。そんな写真展になっています。展示写真は80点以上、かなり見ごたえのある展示になると思います。
写真展へこられる方にはガイドブックとして、行けないという方はweb写真展として楽しんでいただけたらと思います。

※テーマ1からテーマ6へ、年号順に辿ってゆきます。

家藤原かんいち写真展
家藤原かんいち写真展

1:『幼少期、少年時代、そして日本一周へ』1961年~1984年。0歳~23歳

富士五湖&伊豆半島一周旅行
13歳。友人とふたりで富士五湖&伊豆半島一周旅行。黄色い上着が私

昭和36年。岩手県遠野市で生まれる。中学1年生からサイクリングに熱中、高校生からひとり旅を始める、高校2年の時には神奈川~岩手の旅なども。21歳で二輪免許取得。23歳には夢だった日本一周を250ccバイクで実現。その後は海外を旅することが夢になった。

2:『原付バイク世界5大陸の旅』1987年~1999年。26歳~37歳

■1987年/オーストラリア一周&縦断182日間24000kmの旅

テント
テントを張っていると好奇心旺盛の子供たちが集まってきた

専門学校を出てデザイン事務所に就職。社会人となり、改めて自分の無能さと存在の小ささを知った私は、小さな原付バイクと同じような存在だと感じました。ならば私は原付バイクで夢を実現したいと思い、50ccホンダモトラでのオーストラリア一周を計画。英語に苦労しながらも、現地の人たちの優しさに支えられ、無事成し遂げることができました。

■ホンダ・モトラ【オーストラリア一周】


■1990~92年/ゴリラで世界一周699日間65000kmの旅

ハーレー野郎たち
アメリカを走っているとゴリラに興味津々のハーレー野郎たちに囲まれた

さらに小さな原付バイクで世界一周に挑戦したいと考えた私は、ホンダ・ゴリラで行くことを決めました。資金は仕事で貯めた貯金。サハラ砂漠では気温50度の猛暑にダウン。カメルーンではマラリア発病。次のヨーロッパでは浩子(現在の妻)が合流、ふたり旅。体験を共有できる喜びを知りました。フランスでゴリラが盗難に遭い一時帰国、その後北米を旅して帰国となる。訪問国は46か国。

■ホンダ・ゴリラ【世界一周】


■1994年/スクーターでアジア横断125日間13000kmの旅

通りすがりの子供
インドで写真を撮っていると通りすがりの子供がジッと見ていた

92年に結婚。一般的に原付と言えばスクーターだと思い、ホンダ・ディオでアジア横断の旅を計画。当時のアジアは物価が安く、500円以下で泊れる安宿がたくさんあった。原油国のイランはガソリンがリッター約2円。国ごとに人の顔立ちや料理が少しずつ変化してゆくのが興味深かった。訪問国は6か国。

■ホンダ・ディオ【アジア横断】


■1997年~99年/北南アメリカ大陸縦断578日間53000kmの旅

バハカリフォルニア半島
サボテンの宝庫バハカリフォルニア半島では毎日のようにパンクした

世界5大陸で唯一走っていなかった南アメリカ大陸。北アメリカ大陸と合わせて両大陸を妻とふたりホンダのスーパーカブ2台で縦断することにした。北極海からひたすら南下、アメリカでは国立公園めぐり、混沌とした中米を越えて南米へ。アンデス山脈では高山病、風のパタゴニアを走り抜け、最南端の町ウスアイアへ到達。地球の様々な地形と自然を体験する旅となった。訪問国は19か国。この旅で原付バイクによる5大陸達成となった!

■ホンダ・スーパーカブ【北南アメリカ大陸縦断】

3:『電動バイク世界一周の旅』2004年~2008年。43歳~47歳

インドの道
車、バイク、自転車、牛、そしてラクダ...インドの道は何でもあり

2000年よりプロの旅行家として活動開始。原付バイクで世界5大陸に続く、新たな挑戦として排気ガスを出さない電動バイク、ヤマハ・パッソルによる世界一周を計画。日本人として初。しかし一本のバッテリーで走れる距離20km、最高速度30km、僻地での電源の確保など難問が多かった。計画中に単独は不可能と判断、妻がサポートバイクで同行することになった。10か月の中断期間を含め、足掛け4年をかけて4大陸を走破。983日間、走行距離50000km、訪問国45か国。

■ヤマハ・パッソル【電動バイク世界一周】

4:『国道全制覇の旅』2009年~2014年。48歳~53歳

幌舞駅
北海道。映画「鉄道員」の幌舞駅(幾寅駅)。いまにも健さんが出てきそう

鉄道マニアのJR全駅乗下車制覇の話に刺激を受けて、バイク版の全制覇は何かと考え、国道と道の駅の全制覇を計画(実は高速道路とSAPAも走破した)。バイクは原付リトルカブ。走り始めてすぐ、途方もない旅を始めたことを実感。3年の予定が5年もかかった。北は北海道から、南は沖縄の石垣島まで。離島もたくさん訪ねた。国道1号から507号のうち原付で走れる443本を全走破。道の駅は1002駅。合計706日間、走行距離は10万6000kmとなった。正直、国道はもう走りたくないが感想(笑)

■ホンダ・リトルカブ 【国道全制覇】

5:『岩手町を訪ねて』2016年~2017年。55歳~56歳

秋の岩手町
秋の岩手町を訪ねた。

世界旅行の写真展の中で身近な景色を加えたいと思い、夏と秋に岩手町を訪ねました。住んでいる方からは普通の風景かもしれませんが、初めて訪ねる私にはどれもが特別な風景でした。青空、山、草木、畑、川...どれもがかけがえのない存在です。世界を旅すると草木の育たない砂漠地帯が多いことに驚きます。当たり前と思っていた日本の風景が、実はとても恵まれた世界であったことを、日本を離れて初めて気が付きました。緑が眩しい夏、森が鮮やかに色付く秋。岩手町にある普遍的な風景を撮影した。

6:『新たなる旅、スマホ撮影写真、水面に映る世界』2015年~2018年。54歳~57歳

水面に映る風景
iPhoneで撮影した水面に映る風景

世界中を旅して自由になった感性はありふれた風景の見方を変えていきました。その一つが近所の森や公園、街などの水面に映る景色でした。幾重もの要素が織りなす水面の景色は幻想的で、まるで抽象画のようでした。未知の世界を知ることが旅、私にとっての新しい旅の始まりでした。見慣れた風景、自然の中でも、固定概念をない視点があれば美しい景色に出会えることを、作品を通して伝えたいと思っています。写真7点。

別コーナー

『世界のはしっこを行く』
アフリカやヨーロッパ、アメリカ大陸などの最北端や最西端...、私がバイクで訪れた世界のはしっこをいくつか紹介します。写真7点。

ウスアイア
ウスアイア(Ushaia)はバイクで行ける南アメリカ大陸、最南端の町。

『食べた 飲んだ! 世界のごはん』
旅の大きな楽しみのひとつは食事。驚いたり、感動したり、がっかりしたり(笑)。世界各国で食べて飲んだ、思い出の食を写真で紹介します。写真20点。

ウスアイア
旅の大きな楽しみのひとつは食事

『世界一周ルートマップ』
原付バイク世界5大陸版、電動バイク世界一周版の2点。走った道のりを手書き線で地図上に描き込みました。

ウスアイア
タイの食堂はメニューが豊富で値段も安かった

実物展示

●北南アメリカ大陸縦断をしたスーパーカブ実車
●ゴリラ世界一周で着ていたライディングジャケット
●電動バイク世界一周で被っていたヘルメット
●旅の日記帳
●バイクに付けていた国際ナンバープレート(電動バイク、スーパーカブ)
●道の駅スタンプ帳
●国道全制覇で使っていた全日本地図帳
●電動バイクに付けていた手書きの旗
●旅の記事が掲載された新聞や雑誌
ほか

スーパーカブ50cc
展示される北南アメリカ大陸を縦断したスーパーカブ50cc

小さなバイクで世界2周した、旅行家藤原かんいちのこれまでの軌跡を一か所に集結させた写真展となっています。8月11日より9月17日まで岩手町立石神の丘美術館で開催。ちなみに石神の丘美術館は国道4号線沿いにあるツーリング休憩スポット「道の駅・石神の丘」に隣接しています。この夏休みは、ぜひ石神の丘美術館へ。ご来場、お待ちしています♪

■岩手町立 石神の丘美術館
■道の駅・石神の丘

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