BBB MAGAZINE

  • 全国「旅ごはん!」バイク紀行

    2010.04.25 / Vol.04

    立田野食堂のソースレバーカツ丼(群馬県桐生市)

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

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    リトルカブ

梅
僕が訪れた3月は梅がきれいな頃で、いろんな場所で見ることができた。

3月中旬。僕は北関東を旅していた。時期的に積雪などを考えると山間部へ行くのは心配なので山奥へは行かず、関東平野の端っこをゆったりとリトルカブを走らせていた。今回目指すのは群馬県桐生市。 桐生市の名物といえばソースカツ丼だ。一般的にカツ丼といえばトンカツを玉子でとじたものだが、ソースカツ丼はソースを絡めたトンカツがごはんの上に載っている。とてもシンプルなカツ丼。

青木湖
豊かな自然が残る青木湖周辺はおすすめのツーリングエリア。桐生も近い。

実はこのソースカツ丼、元祖や発祥の地と呼ばれる場所がいくつも存在している。桐生市以外に群馬県前橋市、長野県駒ヶ根市、福島県会津若松市、福井のヨーロッパ軒などがある。ちなみに駒ヶ根と会津若松市はトンカツの下にキャベツの千切りが敷いてあるなど、場所によって多少差があるようだ。

うんちくはこれくらいにして。僕が目指すのはもちろんソースカツ丼だが、僕が食べるんだからひと味違う。ネットで探していたところ、何とレバー肉を使ったソースレバーカツ丼を見つけたのだ。知った瞬間「食べてみたい!」と胃袋が叫んだのである。はてさてどんな味なのか?期待に胸を膨らませながら桐生駅近くの交差点に到着。お目当ての立田野食堂はすぐに見つかった。

昭和レトロな雰囲気
店構えがたまりません。さらに料理も全て良心価格、ありがたいです。

バイクを留め、店の前に立つ。「いいね〜っ!」と思わず唸る。最近見かけなくなった、いかにも食堂といった店構えがなんともいい感じ。汚れた漢字の看板。下がったのれん。ショーウインドーの食品サンプル。並んだ鉢植え植物等々...どれもが情緒たっぷり。昭和レトロな雰囲気を醸し出していた。

注文
注文をして料理が出来るのを待つ。この時間がたまらなく幸せだ〜

「いらっしゃいませ〜」笑顔の女性がお茶と、ピカピカの新聞を運んできてくれた。お店の人が新聞を持ってきてくれるのは初めて。小さな気遣いが嬉しい。注文するのは決まっている、ソースレバーカツ丼だ。一応メニューを開いてみるがない、ない、ない。お目当てのソースレバーカツ丼の文字がどこにもない。壁を見ると、ものすごい数の料理メニューがズラーーーッと貼られている。軽く100は越えてるんじゃないか?とんでもない数だ。見つけるまで時間がかかりそうなので、直接聞くことにする。

メニュー
見てくださいこのメニューの数。さらに反対側の壁にもメニューが...

「ソースレバーカツ丼ありますか?」
「はい、ソースレバーカツ丼ね」
「メニューに書いてないんですね〜」
「多すぎて書けないのよ、うふふふ...」

ソースレバーカツ丼
カツは薄目でソースが絡まる、食べやすいサイズになっています。

聞けばお客さんのあれが食べたい、これが食べたいというリクエストに応えて増やしていったら、こんなことになっちゃったのよーと明るく笑った。きっとサービス精神が旺盛なんだろうなぁ。

ワクワクしながら待っていると、15分ほどで期待のソースレバーカツ丼がやって来た!丼ごはんの上に6、7cmくらいあるカツがドンドンと5切れ載っている。たくわんとほうれん草のごまあえ付き。からしをつけるとおしいというので、言うとおりにしてみる。

「では、いただきます、パクッ!」

ソースレバーカツ丼
ジャーーーン。このソースレバーカツ丼が570円とはお値打ちです!

なるほどーっ。おいしいかも。ここで、そういえばレバーカツを食べたことがなかったことを思い出す。レバーといえば刺身か、焼き肉か焼き鳥のイメージだが、なかなかどうして、まろやかで食べやすいじゃないか。甘めのソースともマッチングしている。衣もサクサク、食感が気持ちいい。

基本おかずはレバーカツだけなのに、なぜかごはんがドンドン進む。あっという間に完食となった。ごちそうさまでした!!

高畑さん夫婦
店を切り盛りする高畑さん夫婦。とても仲が良さそうでした。

食後はお茶を飲みながら、人の良さそうな女性と色々おしゃべり。元々は甘味屋で、あんみつやおしるこ等を出す店だったという。30年位前は店の隣が長距離バスの待合所で、出発時間合わせのために食べに来る人がたくさん来てね、順番待ちの人が外に並ぶくらい賑わっていたわと、嬉しそうに手を叩いた。バス待合所が移動、自家用車が普及するにつれて客足が遠のいたため、食事を出すようになったという。

榛名神社
榛名神社はパワースポットとしても有名。取り囲む自然も素晴らしい。

それからお子さんのこと、お店のルーツのこと(東京の蔵前にある店らしい)、最後には料理をつくっている旦那さんとの馴れ初めまで(笑)、とても気さくにいろんなことを話してくれた。常連さんがほとんどで、バイクのお客さんもよく来ますよと本当に楽しそうに教えてくれた、笑顔が強く心に残っている。

気が付いたら店に入ってから1時間半も経っていた。また来ますねとお礼を言って外に出る。こんな風に人情味の溢れる食堂が日本にもまだまだたくさんあるはず、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思う。
榛名山や赤城山、軽井沢方面のツーリング帰り道にでも、ぜひ、立ち寄ってみてください。身も心もホッとすること間違いナシですよ!

マンホール
マンホールも地方によってデザインも色々。個性があっておもしろい。

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

ソースレバーカツ丼 570円(税込)

~今回の旅ごはんinfo~

立田野食堂
住所:群馬県桐生市錦町1-6-30
TEL: 0277-44-7212
定休日:木曜日

立田野食堂

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