BBB MAGAZINE

  • 全国「旅ごはん!」バイク紀行

    2010.09.25 / Vol.09

    なぎさの生うに丼(北海道積丹郡)

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

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    リトルカブ

ニッカウヰスキー工場
余市のニッカウヰスキー工場は無料で見学できるのでおすすめ。どこか異国的。

久しぶりに北海道へ訪れることになった。茨城県の大洗からバイクと一緒にフェリーに乗り込むと19時間の船旅が始まる。19時間は長くて退屈だろうなと思っていたが、何人かのバイクや自転車の旅人と仲良くなり、北海道の情報を交換したり、旅について語り合ったりしているとあっという間に過ぎていた。特別に暑いといわれている今年、うだるような暑さから逃げるようにして乗り込んだ船は、苫小牧港に下船する時には少し肌寒く感じるくらいの気温になっていた。それだけで遥々北海道まで来た甲斐があったと感じる。

神威岬
歩いて神威岬へ向かう。眺めが最高で大きな日本海、水平線が丸く見えます。

北海道の食は豊富だ。豊かな海に囲まれているためシーフードはもちろん、広大な土地で酪農されたミート、乳製品類。新鮮な野菜類も豊富…食べたいものはいろいろあるのだが、今回はあえて定番中の定番。時期的にいましか食べられない生ウニ丼にする。「どこの店がいいかな??」と思い、人に聞いたり、ガイドブックで調べ始めてみると、道南では特に積丹半島の海沿いにおいしい店がたくさんあることがわかった。苫小牧からそう遠い距離ではないので、支笏湖や羊蹄山などをゆっくり巡りながら積丹へと向かった。

積丹半島
積丹半島はトンネルが連続。次のトンネルを抜けたらどんな風景が広がっているのかワクワク!

国道ではお盆を過ぎた8月下旬だというのに、たくさんのライダーとすれ違う。パタパタと車体ではためくホクレンのフラッグ。交わすピースサイン。北海道がツーリングライダーたちの聖地であることが、いまも変わっていないことが嬉しい。積丹半島を南から時計回りでグルッと回って行くと、ポツポツと集落が現れ、ウ二丼と書かれたノボリが目立つようになる。おーっ、そろそろだなと思いながら、走っていると「なぎさ」と書かれた看板とのれんがかかった小さな店が、目に飛び込んできた。「あった、ここだーーーっ!」慌ててブレーキ。Uターンをして店の前へ行くと、お店からエプロンをした女性が出てきて「バイクの人はここに止めてくださーい」と声をかけられる。

黄色いひまわり畑
黄色いひまわり畑。まさに夏という感じ。北海道ではこんな風景も待っている。

外観の通り店内は狭く20人入れるかどうかという感じ、簡素な建物で食堂というよりも海の家のような雰囲気だ。おそらくウニが獲れる短い時期だけ営業しているからだろう。メニューは基本的に生ウ二丼のみで、バフンウニとムラサキウニ、そして二種類をハーフしたものがあるようだった。僕は定番の生ウニ(バフン)丼2,000円を注文する。

客は他に一組だけ、何気なく話をしたところ兵庫県から来ていることがわかった。カップルで2泊3日レンタカーの旅だという。待っていると次にバスの旅行者、そしてバイク旅行者がやってくる。壁にはたくさんの記念写真が貼られている、知る人ぞ知る、有名なお店なのだろう。後から来たふたりはハーフを注文したが、ここ最近はムラサキウニが獲れていないらしく、今日も獲れていないためバフンしかないと言われていた。なるほど、それは獲れたての新鮮なウニを使っているということだな。ニヤリ。期待がどんどん膨らむ。

お店
お店はこんな感じです。国道229号沿いなので見逃すことはないでしょう。

そしてついに、生ウニ丼がテーブルに運ばれてくる。「おおっ、うまそう!」ウニの黄色が食欲をそそる。実は生ウニ丼を食べるのはこれが初めて。正直なところウニだけでごはんが食べらるのか?という気持ちが心のどこかにあって食べることがなかったのだ。だが食べるときがついに来た。

生ウニ丼
生ウニだけでごはんを食べるなんて夢のようです(笑)。北海道ならではの贅沢。

「いただきます!」「んんんんーっ!すげーーっ、うめーーーーっ!」

生ウニ丼
関西から来ていた人が撮ってくれました。この生ウニ丼最高の思い出になりました。

めちゃくちゃクリーミィーだ。とろけそうなうまさ。変な癖もないのでどんどん入ってゆく。醤油をかけなくてもおいしい。というか本来のウニが持っている味が凄く濃厚なので、ウニの味だけでどんどんごはんが進む。ウニってこんなにおいしかったのか!と心の底から感じる。普通のお店はいろんなものを混ぜていることが多いのだが、ここは獲れたての新鮮なウニをそのまま使っているので、そのままで十分においしいのだという。何となくしついイメージあったので、飽きずに全部食べられるか少し心配だったが、余計な心配だった。気がついたら楽勝で食べていた。

眺めのいい場所
眺めのいい場所を見つけてひと休み。こんな調子で走っているのでなかなか進まない。

おばあさんの話ではウニは殻を割って実を取るため、普通の食材よりとても手間がかかるという。おばあさんは80歳、店を始めて50年以上だという。毎年のように楽しみに食べに来る人がいて、それがとても嬉しいのと笑った。それはどこか逞しく、優しい日本海のような笑顔だった。

羊蹄山
目の前にドーーンと現れた羊蹄山。富士山のようにきれいな形をしている

積丹半島周辺では出会ったツーリングライダーも多かった。神威岬、余市、ニセコ、羊蹄山など見所が盛りだくさん、各所に温泉も豊富に湧いている、おすすめのツーリングエリアだ。さらに足を伸ばせば洞爺湖、支笏湖、札幌、夕張などへも行くことができる。関東や関西から簡単に行ける距離ではないが、今年の夏は北海道ツーリング!と考えている場合、船の玄関口となる小樽や苫小牧から積丹半島は比較的近いので、到着日や最終日に立ち寄るのには最適。ぜひ本場の生ウニを味わってみてください。

その食べやすさ、おいしさに驚くこと間違いなし!またムラサキウニが食べたい人は7月がベストなので、少し早めに上陸した方がいいでしょう。ぜひぜひ、北海道の雄大の風景と一緒に極上の海の幸をご堪能あれ〜!最後に、北海道サイコー!!

夕焼けが美しい日本海
夕焼けが美しい日本海。こんな風景に出会えると旅に出て良かったと思う。

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

生ウニ丼 2,000円(税込)

~今回の旅ごはんinfo~

なぎさ食堂
住所:北海道積丹郡積丹町大字来岸町21
TEL: 0135-46-5308
定休日:不定期

なぎさ食堂

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