BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2018.12.24 / vol.54

    - page2 - イベント紹介 #5/Vespa & Lambretta RUN 2018

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皆が笑顔で突然の来訪スクーターを歓迎

土田代表を先頭にパレードRUNがスタート!
ベスパクラブ東京の土田代表を先頭にパレードRUNがスタート!

集合地点の天王洲では、走り出す前に集合写真を撮影。走り出すと、目指す先は汐留イタリア街です。その汐留イタリア街をゴール地点とするヒストリックカー・ラリーイベントの「COPPA DI TOKYO」とタイミングを合わせて、ベスパなどのスクーターが華を添える格好でパレードRUNをするという計画。

そして4輪側主催者からのGOサインで一行が汐留イタリア街に現れると、観客は何が起きたのかと唖然としながらも、カメラやスマホで突然の乱入者達を激写しています。やはりベスパはファンやオーナーでなくてもすぐにわかるし、その可愛らしいルックスは写真に収めたくなってしまうほどの人気者のようです。

およそ2周、会場の周囲を40台以上のスクーターがパレードRUN。観客達は終始笑顔で写真を撮ったり、「あれってベスパでしょう?」なんて話している声が聞こえてきます。そうこうしているとパレードRUNも終わり、参加者達は愛車を止めてからヒストリックカー見学に繰り出します。一部の参加者は駐車場の関係でパレードRUNしたルートの道路脇に止め、そこへ観客が話しかけているなんて光景も目にします。きっと「それってなんていうベスパですか?」や、「何年ころのベスパなんですか?」といった類の質問攻めにあっているのでしょう。

パレードRUNで目立っていた車両を一挙掲載!(写っていない方ごめんなさい)

初参加で感じたことを聞いてみた

150 VL-1 通称スワンネック

ベスパクラブのベスパ&ランブレッタRUNは、毎年秋に開催されるレギュラーイベントです。そこで、あえて初参加の人に参加してみた感想をお聞きしてみることにしました。

お話を伺ったのは、なんとベスパ歴が23年という佐藤年昭さん。しかも愛車は1954年式の150 VL-1で、通称スワンネックと呼ばれる希少車です。

そんな佐藤さんがベスパ&ランブレッタRUNで感じたのは、「走る距離もこの車両に合わせてもらったかのように短くて、しかもゴールがイタリア街。同じくらいの年式のヨーロッパ車と絡めて、これはこれでなかなかおもしろい取り組みだと思いました」との事。さらに「スゴい良いコラボレーションだったと思いますし、なかなか日本で……と言うより東京でもこんなに石畳のあるところってほかにないと思うんで、本来と似た環境を存分に走れたのはいい体験でした。メーターを見るときに、流れる石畳の路面に見入ってしまいましたよ」と絶賛のようす。

どうやら初参加のベテラン・ベスパ乗りは、ベスパ&ランブレッタRUNを一発で気に入ったようです。

ベスパ&ランブレッタRUNには佐藤さんが乗るスワンネックとは異なる年式のスワンネックも参加していて、なんと汐留イタリア街で2台を並べて撮る事が出来ました。白い方が佐藤さんのスワンネックで、1954年式の150 VL-1。もう一方は田中智康さんの1956年式の150 VL-3というスワンネックです。田中さん曰く「20年近くかけて漸く並べた2ショットが撮れました」との事。
150 VL-1
佐藤さんと150 VL-1/ベスパに乗り始めてすぐの頃、このカタチのベスパに乗せてもらう機会があったという佐藤さん。そのときに「僕は絶対にこれを買う」と思ったんだそうです。そして1954年式の1型をかなり手を尽くして探した結果、4~5年かかったものの念願が叶って買えたそうです。
150 VL-3
田中さんと150 VL-3/2年くらいかけて探し出した不動状態のスワンネックを買い取り、ショップの手も借りつつコツコツと仕上げて走れる状態まで持っていった田中さんのスワンネック。佐藤さんのとは2年違いの1956年式だそう。見つけた時のヤレた雰囲気を敢えて残した味のある仕様です。
ちょっと面白いと思ったので紹介しますが、コレって田中さんの車載工具なんです。ものスゴい種類ですが、実は愛車のスワンネック用だけということではないんだそう。一緒に走っている誰かのベスパにトラブルがあっても、それをなんとか出来るだけのものを揃えていった結果、ここまでのボリュームになってしまったんだとか。なので古いベスパだけじゃなく、近年のオートマチックモデルにもある程度対応出来るんじゃないかとの事で、プラグ交換もパンク修理もなんとかなりそうです。なんだか国際救助隊みたいですね!

今回はここまで!

COPPA DI TOKYOとのコラボを実現
今回もヒストリックカー・ラリーイベントの「COPPA DI TOKYO」とのコラボを実現したベスパ&ランブレッタRUNですが、観客はもちろん、4輪参加者もベスパのパレードRUNを楽しんでいた事が印象的でした。そしてなにより2輪参加者達が、それ以上に楽しんでいたので、ベスパ&ランブレッタRUNは今年も大成功だったようです

今回はベスパ&ランブレッタRUNのレポートでしたが、希少性の高いスワンネックオーナーであるお二人にもググッとフォーカスしてみました。いかがでしたか?次回のイベント紹介篇でも、楽しそうなベスパのイベントをご紹介出来たらと思っていますのでお楽しみに!

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