BBB MAGAZINE

  • 藤原かんいち電動バイク世界一周 夢大陸オーストラリア編

    2008.11.23 / Vol.15

    「ポリスに止められる」

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

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    モトラ

VOL.15 「ポリスに止められる」[夢大陸オーストラリア - 番外編 -]

適当なキャンプサイトが見つからず夜になってしまった。夜間走行はこれが初めて。モトラのライトは暗くほとんど役に立たない。暗闇をモクモクと走りながら、後ろのシンは何を考えながら走っているんだろう? そんなことを考えながら、そして路上にカンガルーの死体が転がっていないことを祈りながら、アクセルを開ける。

カルグリーの町
ナラーボーの入口となるカルグリーの町

ロープ走行3日目。気分良く鼻歌を弾ませながら走っていると、僕らの後ろにピッタリと車がついてきていることが分かった。
何だろう? まずい、もしかしたら...と思っていると運転手が止まるように手を振っている。やっぱり、覆面パトカーだ。バイクを止めると、シンが僕に向かってウインクをしながら、小さな声で
「いいか、捕まるとまずいから英語の分からないふりをしろよ」
「わかった...」
アイコンタクトと短い会話で意志を疎通を図る。こんな時だけは、ふたりとも頭の回転が速い。
ポリスはどうやら「そのような危険行為は禁止されているから、直ちに中止するように」と注意をしているようだった。
下手をしたら罰金の可能性もあるので、英語はよく分からないふりをして、首を傾ける。とにかく「もう絶対しません」という態度を見せ、反省をしていることを全身でアピール。
最後にポリスは諦め顔になり、どうにか許しを得ることが出来た。車を見送ると、ふたりとも緊張が解けヘナヘナと座り込んだ...
「はぁ~っ、ビックリした!」
「ホント、心臓が止まりそうだったよ」
「しかし、ポリスの困った顔、傑作だったな!ハハハハ」
「シンの演技もなかなかだよ」
ふたりで大笑い。

いつの間にかはぐれてしまった。

ナラーボー平原横断の入り口となる、カルグリーに到着。久しぶりに大きな町だ。
ふたりで別々にキャンプ地を探していたら、いつの間にかはぐれてしまった。シンが言っていた道の近くにテントを張り、シンが来るのを待ったが、結局現れず夜になってしまった。
翌日もカルグリーの町中を探し回るが見つからない。全く世話の焼けるヤツだ。最後にシンが行きそうな場所といって思い浮かぶのは...もしかしてゴールデンブリッジか?
ゴールデンブリッジとは、カルグリーから少し内陸に入ったところにある集落で、シンがナラーバーを横断したときにお世話になった家があり、「今度は一緒に行こう」と話をしていたのだ。
もうあそこしか考えられない、ナラーボー平原横断の準備をしてから向かうことにする。
まずはスタンドに入り、横断用の3つ予備タンクを全て満杯にする。会計の時になってスタンド員に「17ドル」といわれてビックリ。いつもは3ドル程度なので、一瞬間違えたかと思った。まあ、合計27リットルも入れたんだから、当たり前なんだけど。
ナラーバー平原横断ルートの無給油区間がカルグリー~グレンダンボー間の約1450km。手持ちのガソリンの総量が29リットルなので、燃費リッター50kmを下回らなければ行けるはず。一日に200kmとして一週間。かかっても10日あれば越えられるだろう。
食料が手に入るのはローリナ、クック、タークーラの3か所。小さなストアがあるらしい。またシンの情報では約150kmおきに水が手に入ることも分かった。食料は問題なさそうだが、気になるのはやはりガソリン。ここまでの平均燃費が70km弱なので足りると思うが、途中でなくなったら補充は不可能。近くを線路が走っているので野垂れ死ぬことはないと思うが...

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