BBB MAGAZINE

  • 藤原かんいち電動バイク世界一周

    2007.11.01 / Vol.07

    電動バイク世界一周の旅『 アメリカを食べる 』

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VOL.07 『 アメリカを食べる 』[アメリカ大陸編]

藤原かんいちの冒険ツーリング
旅の楽しみのひとつは食べること
旅の大きな楽しみのひとつは食べること。特に開放的なアウトドアで食べる食事は格別だ

僕たちは5ヶ月間に及ぶ「アメリカ大陸横断の旅」を無事終え、8月末に一時帰国。現在、世界一周の次のステージとなる「オーストラリア大陸横断の旅」に向けて、準備を進めているところ。

さて今回は僕たちの長かったアメリカの旅を「食」で振り返ってみることにした。衣食住の中でも、特に重要とされている「食」は誰でも気になるところ。「いまアメリカではどんなものが食べられているのか?」「アメリカ人と日本人の食の違いは?」「旅行中ふたりは何を食べていたのか?」などなど、ふたりの食生活を大公開しよう!!

「アメリカはファーストフード天国」

アリゾナアイスティー
僕たちがお気に入りだったのがアリゾナアイスティー。コーラなどの炭酸飲料に飽きたときにピッタリ

振り返ってみるとファーストフードは本当に良く食べた。というか、気軽に食べられる食事といったら、それしかないんだよね。それにアメリカほどフランチャイズ(チェーン店)が発展している国はなくて、町のメインストリートに入ると、日本でもお馴染みの「マクドナルド」や「KFC」等のファーストフードがズラリと並んでいる。

特にアメリカ人はハンバーガーが好きなので、店の種類も多く「マクドナルド」「バーガーキング」「ウェンディーズ」「ジャックインザボックス」「デイリークイーン」「カールスジュニア」「ソニック」と7つもチェーン店があるほどなのだ。

さらに他にもフライドチキンなら「KFC」、タコスなら「タコベル」、サンドイッチなら「サブウェイ」、レストランなら「デニーズ」、ピザレストランなら「ピザハット」...僕が思い出せるだけでこれだけあるのだから驚く。これらがアメリカ大陸の隅々まで網羅しているので、個人経営の店はかなり苦戦しているのではないだろうか。最近ではワッフルやベーグルの店などもできている。

旅行中の食事もその中をグルグルと順番に回っている感じだった。昼がハンバーガーだったら、夜はフライドチキン、翌日はサンドイッチで次がピザ、タコス、チャイニーズ(中華料理)という感じ。できるだけ同じものが続かないようにしていた。

「苦しいときのチャイニーズ頼み!?」

アメリカにチャイニーズレストラン
アメリカにチャイニーズレストランがこんなにたくさんあるとは思わなかった。アメリカに中国人がいてホントに良かった

とにかく、アメリカ人は肉と揚げ物が大好きだ。そして、野菜はサラダ以外ほとんど食べていない。確かにハンバーガーやチキンもおいしいけれど、毎日はやっぱり辛い。日本人の僕たちはどうしても食べ慣れたごはんや温野菜が無性に食べたくなるので、そんなときはチャイニーズに入っていた。おいしい食はやはりアジアなのだ。

僕は経験から人口が3千人以上の町なら必ず一軒はあると読んでいたので、どうしても食べたいときはヒロコの静止を振り切り、鬼のように探し回った。アメリカのチャイニーズはほとんどがビュッフェスタイル。ランチの相場は5ドル前後と安く、チャーハン、野菜炒め、やきそば、春雨等のほかデザートも食べ放題なので本当に重宝した。

そんなチャイニーズでも飲み物はコーラというのが、またアメリカらしかった。最近でこそアイスティーが飲まれるようになってきたが、食事の飲み物の基本はあくまでコーラやスプライト、ファンタなどの炭酸飲料。それも70歳を過ぎたおじいさんおばあさんがガンガン飲んでいるのだから、アメリカ人の胃袋は一体どうなっているのかと思う。

「レストランといっても...」

タコス
日本では滅多に食べることのないタコスもよく食べた。メキシコ料理なので、メキシコ人が作るタコスが一番うまい。

たまに入っていたレストランだが、メニューはワンパターン。メインディッシュを牛、豚、鶏、ハンバーグの中から選び、後はサイドメニューであるポテトをフライド、マッシュから。野菜はグリンピース、インゲン、コーンから選ぶだけ。一見色々ありそうに見えるのだが、ほとんどがこの肉とポテトと野菜の3点セットなのだ。

もう少し切って混ぜたり、いろんな野菜を使ったらどうか?と思うんだけど、しないんだよね、なぜか。料理というよりも焼いたり、揚げたり、茹でたりしてるだけ、アメリカ人はもっとおいしいものが食べたいと思わないのかな? レストランに入る度にふたりで愚痴をこぼしていた。

それにプラスして日本にはない「チップ」にも頭を痛めた。オーダーした金額の15%~20%が相場らしいんだけど、何だかソンした気分になるんだよね。だから最初の頃は渋々置いていた感じだったけど、最後の方になると少しずつ慣れてきて「ここのウエイトレスさん、愛想がいいからチップちょっと弾んじゃおうかな」なんて思うまでに成長。でも慣れるまでには相当時間がかかりました。

「外食に飽きたらスーパーマーケット」

エビ味のサッポロ一番
エビ味のサッポロ一番。カリフォルニア州ではよく食べたんだけど、東部になると見かけなくなりました。残念

外食だとどうしても同じようなメニューになってしまうし、出費もかさむので、スーパーマーケットで食材を買って、作って食べることも多かった。嬉しいことにアメリカのスーパーマーケットには「アジアンコーナー」が必ずあって、日本で売っているカレーのルーとか海苔、醤油、豆腐、キムチ等が普通に並んでいるのだ。

またカップヌードルやインスタントラーメンは完全に市民権を得ていて、小さなストアでも必ず売っていた。スープはアメリカ人向けにビーフ、チキン、ポークとかミート味なのだが、10~30セントと激安なので良く食べた。そいつに袋詰めになったカット野菜とか玉子を入れると、とてもおいしくなるんだよね。アメリカにはこういうスープ系の料理はないので、脂っこいファーストフードに飽きたときに食べていた。


WAL MART
アメリカで毎日のようにお世話になっていたスーパーマーケット「WAL MART」。いま見ると、とても懐かしい

スーパーで困ったのは、ドリンクのサイズが大きいことだった。一晩で飲みきれるくらいのサイズ(1リットル位)が欲しいのに、牛乳もジュースも基準が「1ガロン」なんだよね。1ガロンといえば約3.6リットル。どう頑張っても一晩で飲める量じゃない。ハーフガロンもあるけどそれでもまだ大きい。それなら小さいやつと思うと、今度はいきなり600ccとか缶サイズになるんだよね。それがまた、ハーフガロンは99セントと激安価格なのに、600ccは1.25ドルと高かったりするから頭にくるのだ。

また、たまにはヨーグルトを食べようかとヨーグルトを買おうとしたら、どれも5個や10個まとめて何ドルという表示になっていて、1個、2個では買えないんだよね。ビールや缶詰もそれが多くて、果物や野菜は一個でも買えるのにどういうことだ!?って叫びたくなったよ。

まとめ買い、大量消費はアメリカ文化のひとつ。スーパーマーケットには日本人の僕たちは想像できない苦労があるのだった。

取材・文/藤原かんいち&ヒロコ

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