


フロントホイールカバーまで作った状態から、一気に完成まで仕上げていきます。未完成部分はサイドシュラウドです。Vol.8で最初に作ったパーツなのですが、車体のデザインに合わせてあらためて作り直すことにしました。

デザイン的にアッパーカウルとアンダーカウルとのツジツマを合わせたいという理由もあり、以前作ったサイドシュラウドよりもっとボリュームのある形状に作り直すことにします。

最初に作ったものに手を加えてどうにかできないかとも思いましたが「全面的に作り変えた方が早い」という結果に。スタイロフォームである程度の形状を試作(左側)して、発泡ウレタンボードを使って原型(右側)を作ります。

サンドペーパーを当てて形状を削りだして行きます。もちろん、左右共に同じものを製作します。ラジエーターのガードと共に、イン→アウトレットダクトとしての機能を持たせてあります。


原型の上からFRPを張っていく。内側の原型となった発泡ウレタンボードはFRPが硬化したら崩して取り出します。


不要部分とダクトの穴をサンダーでカットしたものがこちら。とてもバイクパーツとは思えないような物体が出来上がりましたね。さて、車体から外装を取り外して、今まで製作してきた各パーツの最終仕上げに入ります!

パテが多大に付けられて造形されたアンダーカウルは、原型のままではかなりの重量が・・・。そこでアンダーカウルはメス型を製作することにしました。


今まで作り上げた原型にFRPを張っていきメス型を作っていきます。まずは片面だけにFRPを張って硬化を待ってから、もう片面にもFRPを張っていきます。

アンダーカウルのメス型の完成! これがあれば製品としても遜色ないアンダーカウルを抜くことが出来ます!

とりあえず黒ゲルでアンダーカウルを抜きました。B-Kingならボルトオン装着も可能なので、少し変わったパーツをお好みのB-Kingユーザーならば、これは気になる逸品ではないでしょうか!

メーターをノーマルよりも高い位置にマウントにしているため、メーターの前側がなんか寂しい。そこでメーターの前側を隠せるようなバイザー的パーツを作っていたのですが、これを更に加工していくことにしました。


最初に作った状態よりも長く、そして表面の起伏を大きく作り直していきます。サイドシュラウドにも更に手を入れて、なんとバックミラーが格納できるような形状に追加工! マフラーエンド部分の試作も始めていて・・・とまあ、全てが同時進行ですね。

隆起させた形状がお分かりいただけるでしょうか。最初のペタッとした印象からかなりディテールアップできました!

シート下マフラーによる熱を効率良く逃がそうということで、シートカウル上面にアウトレットダクトを作ることにしました。

そしてシートエンドにはテールランプを埋め込むための造形も作っていきます。こういった細かい作業は地味ですが、かなりの時間が取られてしまうんです・・・。


テールランプにはスクーター用のハイマウントストップランプを2つ使用することで、今まで見たことのないようなシルエットを作り出します。2本のマフラーの間にも熱逃がしのためのダクトを作ることにしました・・・といっても、網をつけるためのマウントパーツを作らなければならず、これまた製作パーツが増えてしまいました。

ボール紙をメス型にしてFRPを張ります。こんな些細なパーツですが、あるとないでは完成時の作り込みが大違いになるでしょう。


テールエンドダクトのマウントパーツも完成。シートカウル上面のアウトテイクの形状は、ファニーズ川口さんがかなり凝った形を創作してくれました。自信作です!

マフラーエンドはかなり前の段階からベンツ用のマフラーエンドを付けようという構想がありましたが、どうせならこれも造形してしまおうということに!

まずはステンレスのマフラーエンドをメス型の原型にします。この上からFRPを張っていくのですが、その時に硬化すると透明になる素材を使ってみることにしました。
フロントホイールカバーも更に小細工することにしました。カバーで覆われてしまうブレーキ周りを効率良く冷却させるため、フロント側に吸気用のインレットダクト、リアにも巨大なアウトレットダクトを作る。そしてパテを盛っては磨いでの繰り返しを何度も行って仕上げの表面処理をしていきます。


リアのスイングアームカバーを繋ぐパーツはノーマルでもいいかと考えていましたが、結局ここもFRPで作ることに。ファニーズカスタムサービスは手間を惜しみません! ノーマルよりも強度アップさせたオリジナルデザインで作りましたよ。

アッパーカウルに取り付け用のマウント穴を作り、サイドダクトとして使用する穴も綺麗に仕上げていきます。これで造形物は全て終了しましたね。あとは塗り上げるのみ!


各パーツが完成したところでペイントに入るわけですが・・・ここまでの道は長かった。だがここからもまだまだ作業は続きます。下地のサフェーサーを吹いてから色を入れて磨く。パーツ点数が多いので磨きの作業だけでも丸1日かかります。これでいよいよ組み付けだ!





途中数々のリテイクを繰り返しつつ作られたFRPパーツ16点! 製作期間は3年半! 当初の荒牧デザインをそのまま活かしつつ、部分的に走行に支障のないようなデザインを採用。実走行も可能にしたプロトモスピーダがここに完成!




ウインカーやミラーは全てボディ側にビルドインさせ、余計なものを一切飛び出させない作りになっているため、ボディのシルエットも美しい。荒牧伸志氏が創造したものを3次元にフィードバックさせつつ、「バイクとは思えないデザイン」と「実走行に耐えうる作り」の両方をファニーズ川口氏が目指した。ベースに使われているスズキB-Kingのノーマル車体には大きく変更することなく、外装パーツのみの変更で、全く新たな車両が出来上がりました!

Funny'S CUSTOM SERVICE
埼玉県日高市大字高岡318-2
(http://funnys-cs.com)
「斜め後ろからの角度が最もカッコイイです。一番気に入っているのはマフラーの下の段々になっているデザインですね。ファニーズカスタムサービスではこれから意欲的にオリジナルパーツ開発を行っていきます。ショーや街中などで見かける機会もあると思いますので、その時には是非ハイクオリティをその目でご確認してみて下さい。」

荒牧伸志
「私のデビュー作にして代表作、そして青臭い青春のおもひで、『モスピーダ』が現実の物となってよみがえる!! これが興奮以外のなんであろうか。公道を実走可能という話なので、是非これに乗って締め切りの無い国を目指して旅に出たいと思います。あ、でも限定解除してないのだった!! NANDY何とかしてくれ!!(泣)」

モトショップ力 MOTOSHOP力
東京都西多摩郡稲穂町武蔵475−2
(TEL:0425-56-2196)
「各種ステー製作やらショーへ向けた組み込み、走行状態へのセットアップまで、お世話になりました。そしてこれからも車検や更なる仕様変更などにも対応していただこうと思います!」
カドヤ、九州プレシジョン、ファインバレイ、茂原サーキット、アディクションズ、リファイン、新紀元社、エム・クリエイト、タツノコプロ

ナンディ小菅
「『プロトガーランドがあるならプロトモスピーダがあってもいいじゃない!』この一言から始まったプロジェクトが、約3年と半年をかけて遂にミッション・コンプリート! 今まで首を長くしてお付き合いいただけた全ての方に感謝です! なお、浅草カドヤレザーでお馴染みのカドヤさんに車両展示いたします! 日程などに関してはhttp://www.ekadoya.comで要チェックしてみてください!」
