BBB MAGAZINE

  • 全国「旅ごはん!」バイク紀行

    2011.07.25 / Vol.19

    大阪食堂のジンギスカン(北海道足寄町)

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

    • バイク

    リトルカブ

真っ直ぐに延びる道
北海道らしい真っ直ぐに延びる道。やはり北海道の旅はバイクがよく似合う。

北海道の旅もついに後半に突入。今年は昨年訪れられなかった場所や走れなかった道を繋いで、いろんな場所をめぐっている。メジャーな場所は去年ほとんど行ってるので、今年はマイナールートばかりだ。

三国峠
三国峠へ向かう道はダイナミックだった。雄大な自然を満喫した。

出会った地元の人がみんな「今年は旅行者が少ない」「バイクが減った」と口を揃えて言う。おそらく震災の影響なのだろう。それだけにツーリングライダーの存在は貴重で、宿やキャンプ場で出会うといつも以上に盛り上がった。

廃線
廃線になってしまった路線。屋外展示されている車両で無邪気に戯れる。

北海道の旅では「ライダーハウス」と呼ばれる宿泊施設によく泊まっている。ライダーハウスとは、地元の人がバイク旅行者のために格安料金(自治体が運営無料のところも)で提供している簡易宿泊施設のことで、寝袋持参、男女別の相部屋が基本の宿。始まりは1980年代にミツバチ族が大挙北海道に訪れた時代と言われている。

>足寄
足寄は歌手松山千春さんの故郷。実家は観光スポットのひとつになっている。

その中には食堂が空いている部屋をライダーハウスとして開放しているところがいくつある。その中で古くから多くのライダーから支持を受け、続けている食堂が足寄町にある。おいしいジンギスカンが人気の大阪食堂だ。僕も20年前から知っている有名な食堂だが7年前に初めて訪問。その時食べたジンギスカンの味が忘れられず、久しぶりに行ってみることにした。

「鉄道員」の舞台
高倉健主演の映画「鉄道員」の舞台になった幌舞駅(幾寅駅)に立ち寄る。

ところがあるはずの食堂がどこにも見当たらない。おかしいなぁ…確かこの辺りのはずなのに。小さな町なので間違えるはずがない、ウロウロ探し回るが見つからず、不思議に思い人に訪ねると、数年前に国道沿いの開発に伴って少し離れたところへ移転したという。だから町の感じが違うのか。

>のれんが目印
入口にかかったのれんが目印。この二階の部屋に泊まることができる。

ようやく見つかった!建物は新しくなっているが、大阪食堂と書かれたのれん。立て看板は昔の物がそのままの使われていた。しかし、前は古い食堂で昭和の匂いがプンプンする雰囲気だったが、今風の新しい建物になってしまい、ちょっと残念に感じる。まあこれは僕の一方的な思い入れだけどね。

ジンギスカン
火を通す前のジンギスカンはワクワクする。上に載ってる味噌がミソ。
ラム肉
臭みが気になる人が多いラム肉だがこの肉はクセがなく食べやすかった。

ここは年輩のご夫婦が経営している。7年振りに来たことを話すと、すぐわかった?引っ越したから迷ったでしょう?と言って笑った。前と同じようにジンギスカンを注文する。タレは醤油ベースが一般的なのだが、ここは味噌ベース。これがラム肉、野菜と相性バッチリなのだ。ジンギスカンが載った皿型の薄い鍋が、テーブルのガスコンロの上に置かれる。肉野菜の火の通り具合をチェックしながら肉と白菜、味噌タレを適当に混ぜ合わせ、すり下ろしニンニクを加える。いただきます。うーん、やっぱりおいしい。

野中温泉別館
木の温もりがあったかい、オンネトーの野中温泉別館。ゴクラクです♪

大阪食堂は食事をした人は無料で宿泊することができる。食べ終えると、おばさんが「泊まって行くの?」と聞いてくれた、もちろん「お願いします!」と答える。同じ部屋にはBMWで大阪から来たという中年男性がいた。今夜はひとりだと思っていたのに、仲間が来たと喜んでくれた。

ハルニレの木
豊頃町のシンボル「ハルニレの木」は広い河原の草原に立っていた。

初めての北海道だというので、僕が知っているオススメの道や観光ポイント、宿などいくつか紹介する。地図にしっかりメモっている、几帳面な人だ。サロベツ原野で見た花がきれいだったことを話すと、すごく刺激を受けたようで「そうか、いいなぁ、僕も行ってみようかなぁ…」ってことで、その場で予定を変更。行ってみることにしたという。

層雲峡
険しい岩壁断崖や滝が続く層雲峡はツーリングスポットのひとつ。

こんな風に人との出会いによって、行き先が変わる、それが旅。全てがお膳立てされたパック旅行じゃこれはできない。新しい選択が目の前に現れたとき、最初の予定を捨てて、自分の心がときめいた方向へ進路を変えられるかどうか、その人次第。それができるかどうかで、その先の旅は大きく変わる。これは人生も同じ。旅は誰のためでもない、自分のためにやっているのだから。

さあ、僕も残りの北海道を思い切り楽しむぞ!

レンガ倉庫
釧路で見つけたレンガ倉庫は独特な雰囲気があって良かった。

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

ジンギスカンごはん付 800円(税込)

~今回の旅ごはんinfo~

「大阪屋」
住所:北海道足寄郡足寄町北三条2丁目
TEL: 01562-5-2562
定休日:不定期

大阪屋

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