BBB MAGAZINE

  • EnjoyCampTouring!

    2016.01.26 / Vol.01

    - page2 - キャンプツーリングの魅力

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

4) マイスペースで楽しめる

テントの中は落ち着く

狭くて不便だけど「楽しい我が家」となるテント。キャンプ場ではテントの外の全てが自分の庭の様な、大きな気分になる。テントの中ではシュラフに入りながら手を伸ばせば届く範囲に全ての荷物がある安心感、それは子供のころに憧れていた「秘密基地」にどこか似ている。もちろんテントの中は全て自分専用の自由スペースなのでどこに何を置いてもOK、誰からも文句を言われることはない(笑)。読みかけの小説を開いたり、ウォークマンで音楽を聴いたり、ゆったりと自分の時間を楽しもう。テントは布一枚に囲われているだけなのになぜかホッと心が落ち着く、スペシャルな空間になる。

5) キャンプごはん

キャンプごはん

ガスコンロ、コッヘルなどクッキングセットを携帯していればキャンプ場で自炊ができる。例えばバイク仲間何人かで食材を持ち寄り、キャンプ場で集合。みんなで一緒にバーベキューや鍋パーティーなんてことも可能、盛り上がること間違いなし。終わったらそのままテント入って眠るだけなので、お酒だってOKなのだ。ソロの場合も現地のスーパーや市場で新鮮な食材を買って料理をすれば、安く地元食材を味わうことができる。面倒な人はレトルト食品を温めたり、途中で買った弁当をテントの中で食べてもいい。大した料理じゃなくても目の前に広がる景色が一番のおかずになる、どんなものを食べても最高においしく感じるはずだ。

6) 出会い

キャンプでの出会い

意外と思うかもしれないが、キャンプ場は人との出会いの場でもある。特に夏の北海道へ行くといろんな場所でキャンプしながら北海道一周をしているライダーがたくさんいる。バイクでキャンプ場に入ると「どこから来たの?」「○○はもう行った?」「これと同じバイクに昔乗っていたよ!」という感じで声をかけられることがある。ツーリングのスタイルが近いこともあり、すぐに仲良くなる。もし相手がベテランライダーだったら、テントの張り方やおすすめのキャンプ場なども教えてくれるはず。体験が豊富なので色々頼りになる。夜は星空を一緒に眺めながらお酒を呑み、人生論や旅談義を語り合う。とても夢のある時間ではないか。また翌日走る方向が同じだった場合「そうか、それなら途中まで一緒に走ろうよ!?」なんてこともある。また数日後に別のキャンプ場で偶然、再会をして驚くこともある。キャンプ場はまさにツーリングライダーの交差点。僕自身も30年前に日本一周をしている時に北海道のキャンプ場で出会い、仲良くなった九州出身のライダーがいるのだが、いまでも付き合いが続いている。

7) そのほか

温泉の有るキャンプ場

キャンプ場と行っても、売店やプールなど設備が整ったファミリーキャンプ向けの高いところもあれば、トイレと炊事場があるだけという簡素なところもある。数は少ないが温泉設備があるところもあり、こういうところに泊まると温泉とキャンプを一度に楽しむことができる。また便利なコインランドリーがあるところもある。早めにキャンプ場に到着をしてテントを張り、そこをベースキャンプにして、周辺を走るという方法もある。場所によってはキャンプ場がツアーを行っているところもあるので事前にインターネットなどでチェックしておこう。


僕は日本だけでなく世界各地の様々な土地でキャンプをしてきた。強風でテントが飛ばされそうになったり、雨で水浸しになったり、苦い経験をしたこともあるが、いま振り返ると全てがいい思い出になっている。キャンプができるとツーリングが数倍楽しくなること間違いなし、ぜひ、一度試してほしい。

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