BBB MAGAZINE

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    2016.03.28 / Vol.04

    - page2 - 失敗しないキャンプ場探し&キャンプ体験談

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    藤原かんいち

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    藤原かんいち

■失敗しないキャンプ場探し

キャンプ体験の中から特に印象に残っている話を2つ、紹介しよう。

1:初キャンプ

長期ツーリングライダーが多いとこんな風になることも
キャンプした朝は目覚めも爽やか

誰にでもある初キャンプ。僕の場合は32年前の日本一周のときだった。当時はいまほどキャンプ自体がメジャーではなかった。当時、キャンプと言えば学校で行く林間学校、ボーイスカウト、山登りの人たち位しかイメージしかなく、家族でオートキャンプを楽しむ文化はまだ根付いていなかったと思う。またキャンプ場の数もいまほど多くなかったと記憶している。しかしながら、当時から日本一周などロングツーリングをするライダーの間では、宿泊費を節約するためのテント泊(キャンプ)は必修になっていた。
当時、お金のなかった僕は日本一周のほとんどをテント泊で過ごそうと思っていた。旅2日目、思ったように距離が伸びず、日が暮れてから目的の猪苗代湖畔に到着した。どこでもいいから早くテントを張りたいが、外灯もなく真っ暗なのでここがどんなところか、私有地か空地かさえよくわからなかった。とりあえず一面に雑草が生えた空地らしき場所を見つけ、そこにテントを張ることにした。エンジンを切るとヘッドライトは消え、エンジン音もなくなり、時間が止まったように静かになった。怖がりの僕は背後で「ガサッ」と物音がしただけで、ピリッと緊張した。こんなところに誰もいないはず...何の音だ? とにかく大急ぎでテントを張り、荷物を中に放り込んだ。
テントの中に入る周りを見渡すと、100m位離れたところに黒い影が立っているのが見えた。何だろう? 人が見てる? まさか、こんな何もない所に、ひょっとして幽霊!? ひえーっ! 怖くなった僕はファスナーを締めると、それから一歩もテントから出ず、一夜を過ごした。
朝までトイレも我慢。いよいよ限界になり、外が明るくなったところを見計らって、恐る恐るファスナーを開けると、そこに立っていたのは... 何と普通の木だった(笑)。その後、毎日キャンプをするのだが、それほど怖いと思ったのは、その時が最初で最後だった。振り返るとそんな怖がりな僕が、よくひとりでキャンプツーリングできたなと思う。

2:沖縄キャンプ

キャンパーの夜はいつも宴会
北海道のキャンプ場では鹿が現れることも

キャンプもすっかりベテランになった僕は、初キャンプの15年後、初めて沖縄ツーリングで石垣島までやって来た。石垣島にある「米原キャンプ場」は、日本一周の時から噂になっていた有名なキャンプ場で、15年越しで夢が実現することになった。
着いてみると木々に囲まれた砂地のキャンプ場で、サイトから徒歩30秒のところに海があり、熱帯魚が泳いでいるという夢のようなキャンプ場だった。僕が着いたときにはすでに5~6個のテントが張られていて、どれも長期滞在風だった。この時も日本一周だったのだが宿泊者の顔を見てビックリ、北海道で同じ宿に泊まったライダーがいるではないか。この時、本当に世界は狭いと思った。キャンプ場のほとんどの人がバイクか自転車の旅人ですぐに仲良くなった。夜になると宴会、見上げると空には満天の星が輝いていた。

沖縄のキャンプ場、目の前に青い海が広がる

驚いたのは宴会の輪から離れテントに戻った時だった。テントの周りの地面がカサカサと動いている、おかしい、風もないのに何だろう?  葉っぱかな?  懐中電灯を出して照らしてみると、何と無数のヤドカリがテントの周りをカサカサと動き回っているではないか!  すごい、すごすぎる。大自然の光景にしばし言葉を失った。
再び宴会の輪に戻ると、僕たちの目の前を蛍がフワフワと飛んで行った。宴会が終わりテントに戻ると「ホーホー」どこからかフクロウの鳴き声が聞こえくる。自分がいま、大自然の中で生きていることを全身で感じる、一生思い出に残るキャンプの夜となった。

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